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最弱の英雄伝   作者: かぼちゃの骸
プロローグ
46/108

限界



「だーーーーー無理だーーーーくそいてぇぇぇぇぇぇ。」

 


「ひゃう」

 目の前に現れた、、、、雑魚い感じの女の子が悲鳴?をあげる。

 いや、俺が目の前に現れたのか。


「あ、黒独君。バッチ取れました? って言うか隈すごいですね。

蟹吉さんがぼやいてましたよ、なんか一晩中隣の部屋から、念仏みたいな声が聞こえて眠れないって。」


 おぉ、体が元に戻っている。

 ほんとここは常識を凌駕すると思う。


「うん、大丈夫ですよ。もう慣れました、どうせ私の言葉なんて聞いてませんよね。」

「いや、聞いてるぞ。蟹吉にはもう壁蹴るなっていっておけ。」


 ジトッとした目で見られる。


「そんなことより、どうしてここに居るんだ? 」

「あぁ、黒独君を一応待ってたんだけど。」


 俺を?


「いや、この前、黒独君が男の人倒しましたよね。

あの魔道書持った人、虫の息って言うか、黒独君を倒した後、動かなくなったんで

私がとどめさしたんですよ。だけど、私がなんか横取りしたみたいだし、

もしも、黒独君がバッチ取れてないんだったら、返そうかとも思って。

私はどうせ、Aクラスにいるお兄ちゃんに土下座すれば何とかなりますし。」


 遠くを見る雑魚。

 しかし、こいつそんな事してたのか、気付かなかった。

「というか、何でとどめさした? 」

「はい? 岩でこう、頭を。」


 岩を投げ下ろすジェスチャーをする。


「おぅ。」

「えっ、なんで引いてるんですか? 」


 いや、こいつ頭潰したのか。

 見かけによらず、ぐろいな。

「いや、別に、俺も一応バッチ取れたし、いいよ。」

「何で、距離とるんですか。」


 無意識で距離をとっていたらしい。

 ん?


「お前の兄ちゃんってAクラスなのか。」

「えっ、あぁ、はい。」

「結構頻繁に連絡とってイタッたりすんの? 」

「はい。って言うか大丈夫ですか? いま野球ボール飛んできて頭にぶつかりましたけど。」

「お前と俺は友達だな? 」

「なんか怖くなってきたんですけど…。」


「あるところに、病気の女の子が居てだな… 

「ふぇ? な、なんですか、何が始まったんですか。」


 よし、雑魚を説得した俺は、槙最を俺の部屋に呼んで、雑魚と会わせる。

 というか俺要らないよな。

 一週間準備して、今日の戦闘に備えたってのに、Bクラスにはあえないし、

十枚集めようと思ったのにな。

 

「マジでお前の所為で寝不足だわーーー。」

 なぜか蟹吉も俺の部屋に入ってきた。さっきから俺をゲシゲシ蹴ってくる。

 トリガーも入ってきた、お前ら暇か。


「なぁ、この藁人形の山なんだよ。」

 トリガーがダンボールに入れておいた藁人形の失敗作を指差す。

 

「うるせーな、俺は寝るんだ。」


 布団の中にもぐりこむ。




「ていっ」

 重い。誰だのって来た奴は。

 確認すると、知らない顔だった。

「誰だよ。」


「あれ、何でマジの顔なんですか? 私ですよ、淑やかですよ。」

「は? 」

「うわーーーん。」

 駆け出していった。

 マジで誰だあいつ。


 槙最が横で倒れたのが見えた。

 









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