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最弱の英雄伝   作者: かぼちゃの骸
プロローグ
38/108

俺様世界!!!!!

 


 

「俺様世界!」


 槙最が叫ぶと世界が変わる。

 真っ白の床で、空すら白くどこまでも広い空間。


「説明してやろう。俺様の能力は、天上天下と俺様世界。

まぁ天上天下は下の空間をコピーして、好き勝手暴れられる。

俺様世界は一から空間を作って大暴れするって能力だ!

さぁ、予備知識はこのくらいでいいだろう? かかってこいよ!」


 腰から木刀を引き抜く。

 あんなものを入れて生活してるのか。


「…すごい。」

「すげぇ。」

「なんだよこれ。」


 教室にだらだら残っていた俺、月、トリガーが感嘆の声を上げる。

 これ凄いな、


「あ、え、えっと、う、うう、説明させてください。」

 

  

 だだっ広い世界の真ん中で円になって話を聞く体制になった。 

「俺様はお前の全力と戦いたいんだが、、、作戦会議なら出ていようか? 」


「あ、いてください。すいません。」

「えーと、何人にかは話したんですけど私魔方陣が書けなくて、

あ、魔法言語は出来るんで魔法自体は使えます。

しかも宿女一族ですから、最強クラスです。」

「魔法使え無いって言ってなかったっけ。」

 トリガーが突っ込みを入れる。

 そうだ、こいつはハンバーガー事件の時確かに使えないと言っていた。


「あ、いや、使えるんですけど、あの状況じゃ使えないって言うか…。

えっと魔法って言うのは基本魔方陣で成り立っています。

それを言語で補助するんですけど、私はその補助だけでやるしかないんですけど。

すっごく時間がかかって…。」


 槙最が手を叩く。

「よし解った。待ってやる。

これでいいんだろ? 」


「あーはい。それでいいですけど。」




 大体、二メートルくらい離れた二人。

 しかし、長い。

 さっきから雑魚がずっと呪文を唱えている。

 かれこれ10分はたった。


 力強く右手を前に突き出し、

「いきます! レベル2、補助呪文なし、連結削除、

属性魔法、ライトニングライトクロバァー。」

   

 右手の前に円が見えたと思うと、四つの雷が槙最の方へ飛ぶ。

 

 槙最は後ろに飛ぶ。

 ひとつの雷が槙最の立っていた所を焦がす。

「はぁ! 流石だぜ。

だが、この俺様を捕らえられるほど、ビックじゃ無いな! 」


 木刀を地面に突き刺し、バクテンする。

 そして、突き刺した木刀の柄に着地し大きく跳ぶ。


 雷が槙最の下を通り過ぎる、

「さぁ、こんなもんじゃねぇだろ! 」


 両手を大きく広げ、催促する。


 少しの間のあと、

「あう、終わりです。」


「は? おいこれが全力かよ。」

「あう、いや避けられると思ってなくて。

凄い身体能力ですね。」


 風景が元に戻る。


 なかなかに迫力はあったが、これは…。

「うぅ、何でこんな事になったんですか!! 」


 いやそれは、完全に巻き込まれた俺たちが言いたい。


「なぁ、俺が言うのもなんなんだけどさ。」

 トリガーが口を開く。


「これあれじゃねぇの。俺たちが時間稼いで、宿女が魔法打つって事なんじゃないか。」

「あ、そうです。それが言いたかったんです! 」


 初めからそういって欲しい。

 ぐいぐいと袖を引かれる。

 月が眼を見ろとアピールして来る。

「…裸エプロン。」


 こいつ…。

 眼を見てやる。


(ねぇ、わたしさ、魔法の授業もいろいろ出てたんだけど…。) 


 なんだよ、そんなことしてたのか暇人だな。

(十分くらいでレベル2って、みんなレベル5まで、一瞬で出してたんだけど。)


「レベルってなんだ。」

「はい? あっレベルって言うのはその名のとおり魔法の強さですよ。」


 宿女が答える。別にこいつに来たわけではないんだけどな。

(しかもそこ、Dクラスなんだよね。)


 それって多くともEクラスにしか勝てないって事か。 

 相殺されてしまうだろう。

「宿女さん、

「あっ琴葉とか琴ちゃんでいいですよ。」

「じゃぁ琴はレベル5ならどのくらいの時間で出せるんだ? 」


 少しいいづらそうにした後、

「さ、三十分くらい…。」

「…解散だな。」

 ぶっちゃけ、無理だろ。


「あぁー待ってください。お願いです、退学はまずいんです。

家のしがらみとか、あぁ、私要らない子から面汚しになっちゃいますよ。

私のレベル2はレベル8くらいの力があるんですってば。」


 いや、知らんし。 

(少し冷たくない? )

「おい。」

 宿女を呼ぶ。

 そして月を突きつけて眼を見させた。


「…そんなに気にすること無い。」

「あれ、月さんの声が聞こえる。」


 よし、逃げよう。










  

 



 












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