表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱の英雄伝   作者: かぼちゃの骸
プロローグ
22/108

空間づくり


 俺様は、天野 槙最、記憶に刻め、あまの てんさいだ。 



 ぜんぜんパッとしねぇよ。

 やっと俺様の出番だぜ、まったく一番の能力が俺じゃないだと?

もうすぐ制限時間の6時間だ、俺様の一人勝ち、そろそろ教員だけは元に戻すか、

俺も合格しないといけないからな。


 俺の能力は空間創作、俺様の空間を作ることができる、

そしてそれを現実と入れ替える。

 いろいろと条件もつけられるのだが、今回は必要なかった、

まったく同じ空間を作って、ここにいた全員を囲い込めば十分だ。

 ばれる可能性? ありえないな、空間はまったく同じで、俺以外の登場人物

は全員同じ、たとえばれても、まぁ学園内外に出ない限りそこからは出られない。

 

 まぁかなり優秀な俺でもこの能力は制御しきれない節がある、

いきなり俺様人称になったのもこの能力の厄介さを認識させるためだと思われる。

 まず、俺様の脳内で空間を作ることが厄介だ、

能力の発動は一瞬、そのときに脳内で並行的にその空間の温度、色、時間の流れ、

まぁいろいろと言い出したらきりがないんだが、完璧に再現、

または創作しなくちゃならない。

 最低でもなくちゃならないものは頭んなかに入れないとだめだ、

温度とか空気とかないとまず空間が発生しない。


 たとえば、白い部屋一つ作るにも少しでも頭の中に意識していない空間があると

そこは黒く欠けちまう。

 俺様もはじめは空間に穴ばかりでかなりホラーだったが、今では使いこなせる

までになった、そもそも空間発生したことがもう俺様の才能だ、

凡人には不可能だぜ? これを発生させるのは。


 さて、そろそろ俺も学生証を奪わないと。

まぁ簡単だ、少しばかり時間を速めてもうあいつらは授業中のはず、

この学校がイカれていてよかった、基本合格したら出られないとかいう学校じゃなかった

ら、この作戦は使えない、みんな俺の空間の外に出ちまうからな、

不合格になったと勝手に勘違いしたやつらは、学生証を持ってないので

学校に入れないだろうから問題はないが、

合格したやつらは、時間のずれに気づいて戻ってくるかもしれないからな。 


 よし、教員は戻した、職員室辺りに行ってパクって来るか。

 俺は作った空間に入った。


「あつっ。」


 何だこれ、体育館が燃えてるぞ。

 まぁいい、どうやら今は4時間目あたりだ、

しまったな、太陽が沈んでねぇ。これじゃ結構なやつにばれてるか?

 騒いでるやつはいないし、やはり教員はスルーしたってとこか。


 それにしてもこんな単純なミスするはずがねぇ、

誰か、俺が認識してないものでもあったか?

 まぁ、受験者は大勢いたから意識しきれなかったやつもいるか。

   


 さてと、職員室の前だ、窓ガラスは割るか、どうせ俺が作ったやつだしな。

 はい、進入完了。

 よし学生証は、ひとつだけ置いてあるな、俺にとってくれといわんばかりだ。

これは本格的に教員どもにはモロばれだったらしい。


「おい、お前何してんだ? 」 


















 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ