初めての授業
大学ってのは、どの授業を受けるかはある程度自由だ。
まぁそれにもまして、この学校では魔法、超能力なんてものを扱う。
かなり多い選択肢が用意されていた。
月は、いい先生がいる抗議を受けると得など言っていたが、
俺も鬼もそんな授業に何の興味もない、しかし、大学生活を遊び倒すなんて
目的でここに来たわけでもない。
なので、毎日できるだけ多く、適当に入れてみた。
それにほんの少しだけ魔法ってどうなってるのか知りたい。
これから、魔法科目、総合力場発生法 座学の授業だ。
何を言ってるのかわからないと思うが安心してくれ、俺もだ。
「皆さんごきげんよう。私は魔法科目を受け持つ真田だ。」
おぉ、完全に悪い魔法使いって感じのおじいちゃんが現れたぞ!
ここまでは、俺らしくもなくワクワクしていた。
三十分後
「まぁ、ここまではみな独学やなにやらで分かってるだろう、
まぁ最初の授業だからな。さてこの、円の意味だが力を大きくまたは、
属性の確変するためだ。しかしここで、ほかの記号を組み合わせるとどうなるか。」
一番前の席に座っている、やる気がみなぎってる感じの奴が元気に手を挙げる。
「はい、多くの場合異なる記号の複合はタブーとされています。」
「うむ、ではどうなる。」
「試したことはありませんが爆発でしょうか、もしくは不発かと思われます。」
「よろしい、しかし組み合わせられる記号存在する。
ここでは、その失敗する例と成功する例を…、、」
よし、総合力場ってやつが魔法陣だってことは理解した。
しかし、もう帰りたい…。
二時限目
数学 座学
「よーし、今日は自己紹介から始めよう。私は早川だ。
みんな自己アピールを今から全力で考えろ。面白くなかったら、
もう一回だー。」
あぁ、数学なら得意なんだが、これは帰りたいな。
八回目で何とか俺の自己紹介は終了した。
三時限目
数学 実践
よし、なんだこれは。
なぜか校庭に集められた俺たち。
生徒一人一人の目の前に岩が置かれた。
そしてそれを砕けという。
素手でか?
「ほらーお前らどうしたー。さっさと砕け-。
砕けるもんならなー。」
「おい、黒独。」
鬼が少し遅れて校庭に出てきた。
理由は簡単だ、鬼は自分を鍛えることに一生を捧げている。
つまり、うさぎ跳びで移動していたから遅れたのだろう。
「何をやるんだ。教えてくれ。」
「おーう。何遊んでるんだ、お前はー。名前はなんだー。」
「鬼と呼んでくれ。」
「うーむ面白いい奴はは好きだが、遅刻してきてその態度か、
特別に、きっちり教えてやるかんな―。」
手をぱんぱんとたたく。
「よーしお前らも聞け―。実はこの岩には細工がしてあってだな、
ある角度で、ある一点とつくと素手でも壊れるようになっているんだ。
まぁ私も初日で砕けるとは思ってない。
数学実践は弱点を計算で叩き出す授業だと思ってくれればいい。」
「だが、砕ける奴は砕いてもいいぞー。
実際どれだけ固いのかも知っておけ-。」
鬼が今度は逆立ち歩きでこちらに来る。
「岩、割れたぞ。」
「いや鬼よ、お前の右手血だらけだぞ。」
とりあえずお前はこの授業を受けるべきじゃない。