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最弱の英雄伝   作者: かぼちゃの骸
プロローグ
17/108

人探し

 特に何事もなく6時間終了の鐘がなった。


 こうして、入学試験はあっけなく終わった。

 泣きつかれたので、月には俺の学園章を二枚わけてやった。


 まぁ傍から見たら、いきなりお願いとつぶやいて土下座された。

緋色とかは戸惑っていたが、俺には、親からも気持ち悪がれてるし、

おかあさんが浮気してるのも知ってるの私だけだし、

絶対に帰りたくないんだー。という声が聞こえてからしょうがなくだ。


 ほんのちょっとだけかわいそうになった。

それだけだ。俺のタイプとか、そういうのは関係ない。


 とりあえず、俺たち四人は合格した。

あとで聞いた話だが、最初の竜の召喚によって、すでに大半の生徒が、再起不能、

逃走をしていたらしい。


 今年の合格者は、348人。

定員が800人だということを考えると、かなり少ないらしい。


 あと、あいつなら大丈夫だろうが、俺の親友も合格していると信じたい。

 俺も相当こいつらを恨んで、殺してやりたいとさえ思っているが、

あいつの無念は、俺の恨みの数倍だ。

 しかしケータイに出無いので、少し心配になってきた。


 それに受付がこれから30分の間だそうだ。

道に迷っているということもあるし、俺は、2枚提出して、

合格した。そして4枚まだ手元にあるのでもしもの事があれば助けてやろうと、

思ったのだ。 


 戦闘を制限するために教師たちが、校庭に出て行った。

それについて、俺は親友を探しに出た。


 親友の名前は、鬼神 柳

 俺は、鬼と呼んでいる。これはあいつからこう呼んでくれと言われた。

俺は、俺を、尊と呼ばないことで了承した。


 さて、どこを探すかは簡単だ。

奴は、自分に徹底的に厳しい。

 もっとも険しそうなところに行けばいい。


「…私も、行く。」


 月だ。こいつに俺と喋るときは口で話せ、と言ったらすごく静かになった。


「…私も友達を探す。」


 袖をくいくいっと引っ張ってくる。

どうせ俺の考えてることは問答無用に伝わってしまうのだろう。

 心を読むのをやめろと言ったが、代わりに誰かの気持ちを読み続けないと、

いけない私の気持ちになって、と言われてしまった。

 なら別に、答える必要はない。心を読まれてしまっているのだから。

 勝手についてくればいい。


 それに人探しは多いほうが早く見つかるはずだ。

 

「どこか過酷な場所知らないか? 」


「…過酷な場所。」


 そういって、月は燃え盛る体育館を指さした。


  

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