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最弱の英雄伝   作者: かぼちゃの骸
プロローグ
16/108

一生ゲーム


「アールグレイです。」


「うむ、ありがとう。」


「あぁ、すいません。」


「…ありがと。」


 紅茶なんてよく分からないし、初めて飲むが、おいしい。


(現実逃避しないで、私こんなおいしくない紅茶初めてだよ。

気まずすぎるってか、あなたが緊張しすぎて、私まで緊張してるんだよ。)


 確かに、本当は味なんて解らない。

アールグレイってなんだ、確かイギリスの伯爵位ではなかったか。

チャールズグレイ伯爵が何故、こんな所で出てくるんだ。


(マイナーすぎるよ、なんで紅茶は知らなくてそっち知ってるんだよぅ。)


「うむ、お説教も終わったし、なんかゲームでもしよう。

メイドよ。なんか持ってないか? 」


「ち、あんまり調子に乗るなよ。」


「な、何か言ったか。」


 声が震えてるぞ。


「いいえ、トランプと一生ゲームがあります。」


 いやどこに一生ゲームあるんだよ。


「ここに、」


 そういって、背中からゲームの箱を取り出す。

本当にどこから出したのかが謎だ。

 そして俺何も言ってないよな?


(言ってないと思うよ。たぶん。)


「うむ、私は一生ゲームがいい。」


 みんなは? といった目を向けられる


「あぁ、うん。」


「…いい。」


 こうしてゲームが始まった。

 要は双六で、ゴールした時一番金もってたやつが勝つゲームだ。

 ルーレットを回して、

 千代さんは野球選手。

 メイドは漫画家。

 俺は芸人。

 月はトレジャーハンターに決まった。


 ゲーム序盤は所詮運げーなので、そんな差はつかないと思ったのだが、

チュパカブラに襲われ、キャトられて100ターン休みになった。


 なんだこのゲーム。


 まだ、3ターンめなのに。

 暇だなー、と思っていたが、8ターン目に千代さんが、

津波に流されて、無人島に流れ着き50ターン休みとなった。


「なんなんだろうなこのゲーム。」


 そんなことで千代さんから、話しかけられた。


 ここはしっかり返さないと、

微塵切りにされる可能性がある。


「あ、お、おう。」


(それうまく返せてないよ。)


 五月蠅いな、お前もは喋ってすらないじゃないか。

 おまえは、双六の中で、トレジャーハンティングしとけよ。


(喋ったよ、「…ありがと。」と「…いい。」っていったじゃん。

私めっさがんばってるじゃん。)


「どうしたんだ? 」


 月が変な事を言うのに気を取られていた。


「いや、別に。」 


「そうか、なにかこう、質問とかないのか?

私はあるんだが。」


 そういってバックをまさぐりだす。

そして出してきたのは、あの時使った藁人形だった。

まぁずたぼろだったが。

 

「この人形お前のだろう。これの血がついてないのがあったりしないか?

ならべくなら、釘で刺さったりしていないのがいいんだが。」


 なるほど、あの時は腕から血が出ていたし、べっとりと血がついている。

そもそも、藁人形なんてなんに使うのだろうか。


 確かにちゃんと作っているので、、

 相手の名前も特殊な文字を使って書かなくてはならないので、

単体でもらっても意味がない。


 しかし、これが欲しいというなら作ってあげてもいい。


「誰か呪いたいほど憎い奴がいるなら、普通に殴ったほうが早いぞ。」 


「?、はは、確かに呪いと言ったら藁人形だな。

だが、そんな使い方をするわけじゃなくだな、その、

可愛いから、一体欲しい。」



 同志か!!!!


 ルーレットを回していた、月がびくぅっとした。

(ど、どうかしたの。)


 緋色のことが少し好きになった。


「よし! いくらでも作ってやる!

今持ち合わせがないのが残念だが、絶対作ってやる! 」


「なに、自分で作っているのか、これは商品で売っていても、

不思議ではない完成度ではないか。」


 ガシッと握手をする俺たち。


「な、何をなさっているのですか? 」


 少し焦った様な感じでメイドがこちらに近づいてくる。

 一生ゲームはメイドさんが一位上がりしたらしい。


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