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最弱の英雄伝   作者: かぼちゃの骸
プロローグ
15/108

変!身!



(ねぇ、この人って怖い人なの? 

心読めるとか読めないとかじゃなく、あなたの体震えてるけど。)


 あまり意識してないつもりだったんだが、

トラウマになっていたらしい。

 

 月、たぶん俺、切り刻まれると思う。


(切り刻まれるってどういうこと!?)


「おぉ、いい所に。さっきの奴じゃないか。

こいつに説明してやってくれないか。私は悪くないって。」


(なんか全然フレンドリーじゃん。)


 確かに、気にしていませんよという感じだ。

これが力を持ってる奴の余裕ってやつなのか。


「お嬢様、この人たちがおっしゃっていた人たちでしょうか。」


 メイドだ。

 俺に正しい知識があるのかはわからないが、

長いスカート履いて手前にエプロンがあって、頭に白い布みたいなのがある。

 つまりメイドだ。


(メイドだね。)


 こいつの賛同も得られたので間違いないだろう。

 歩きづらくないのか、そして制服じゃなくていいのか。

俺も、焦げてたり切れてたりとあまり人のことを言えた服装ではないが。


「さて、私はどうでもいいのですが、お嬢様が納得なさらないでしょうから、

学生証はすべて奪わせていただきます。」


 なんか、どこかのアニメの変身前のようなポーズをとる。

これはあれか、なんちゃら仮面になる気なのか。


「へん、


「私は、もう気にしてないよ。」


「そうですか。お嬢様がそうおっしゃられるなら。」 

 

 少し残念な気もしないでもないが、千代さんの一言で、

助かったしい。


(助かったはずなのに、なんでこんなに残念な気持ちでいっぱいなんだろう。)


「それでは、お茶を入れさせて頂きます。」


 なぁ、つっきー。


(なに? テンパってるのは伝わってくるけど、

いきなりフレンドリーだね。)


 これどうすればいいんだと思う?


(分かんない、なんかお茶飲み始めちゃったね。)


「どうしたのですか、お座りください。お茶を用意させていただきます。」


 こうして地獄のお茶会が始まった。

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