世界創生神話
1柱の新人創造神がいた。
片手に「はじめての世界創生」と書かれた本を持ち小さな次元を物色し、やがて一つの次元に目をつけた。
本をめくり最初のページを開き読み始める。
次元の中を確認しましょう。
次元の中が渦巻いていれば、創生可能な次元です。
渦巻いていなければ、既に他の創造神が創生した世界です。
ページをめくった。
まず次元の端を持ち、グルグルと振りまわります。
この作業のコツは、何も考えず思いっきりまわすことです。
次元の中の渦が消えるまで実施してください。
ゼイゼイいいながらページをめくった。
いよいよ創生にはいります。
次元の中の上澄みを丁寧に取り出し天上界をつくります。
このとき、不純物が混ざらないように注意してください。
ページをめくった。
次に地上界をつくります。
次元の上層にあるのが、水になります。
次元の下層にあるのが、大地の元です。
大地の元を取り出して、よく混ぜ合わせてください。
硬さは水で調整できます。
ページをめくった。
混ぜ合わせた大地の元を水の上に配置します。
大陸を作ったり、島を作ったり、あなたのセンスのみせどころです。
大陸の上に水をトッピングして湖などを作るのもお勧めです。
ふう~と息を吐き、ページをめくった。
(この時の吐息が魔力の元となった)
上級創造神になれば、地下に冥界をつくることもできますが、初心者には許可されていません。
ページをめくった。
次は天上界に神を作ります。
何柱作っても構いませんが、それぞれの役割は明確に決める必要があります。
面倒な方は、1柱だけ作って『世界の全てを管理』とすることもできます。
神は暇なので、できれば2柱以上作って話し相手を与えれば機嫌よく仕事をします。
ページをめくった。
次に地上界に生命をつくります。
適当に数種類つくって、自分で進化させるのがお勧めです。
植物、動物、魚類は最低でも作っておきましょう。
ページをめくった。
神の詳細設定を行います。
神の役割、性格、権限をイメージして力を流し込んでください。
ページをめくった。
地上の生物の詳細設定ですが、これは神にまかせてもかまいません。
ページをめくった。
次元に少し力を流せば、世界が起動します。
以上で創生終了です。
不明な点はinfo@kamisama.orgにメールください。
手についた埃を軽く払い、力を流し起動を確認して去って行った。
(この時の埃が『澱』となった)