第2話
目が覚めたら草原っぽい場所に居た。
真っ暗な場所から草原とか勘弁して欲しい。
目がチカチカする。徹夜でソシャゲやった時くらいチカチカする。
体を見ると、手とかそのままでたぶん俺の体っぽい。
服装は見たことない格好してる。変な地味な服だし、ズボンは腰に紐で巻きつけてある。ゴムないの?
ジャージでいいのに。ウエストゴムのジャージでいいのに。
でも漏らしてないみたいでよかった。異世界だとしてもさすがに漏らしてるやついねーだろ。
てか、服装チェンジ出来るなら美少女にしてほしかったよ。猫耳メイド服ツインテールで語尾がニャンの美少女になりたかったよ。でも中身俺だしなんの得もねーニャン。
周りを見渡しても何もない。
どうしよう、腹も減ってるし誰もいないし、どこだよここ?どっかにコンビニとか無いのかな?もう自販機でもいいよ。
いや俺金持ってねーじゃん!この服ポケットすらついてねえ!一文無しで紐ズボンでどうしろってんだよあのじいさん!
『けんせい』が何かもわかんねーし。
そんな意味わからんもんよりコンビニ持たせてくれよ。
とりあえず歩いてみるか。
歩き出して気が付いたけど、足めっちゃ痛い。皮みたいな靴がかかとに擦れててめっちゃ痛い。
服も痛い。ズボンの素材がゴワゴワで内股に擦れて痛い。
なんでこんな『村人の服』装備でHP削られなきゃいけないんだよ。おかしいだろ。
もう歩けない。舗装された道以外歩いたことなんてほぼねーよ。もうすでにアスファルトが恋しい。タクシー呼びたい。
やばい、泣きそう。帰りたい。