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【プロットタイプ】仄暗い昨日が

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

瑠衣と鏡花の関係を見ていると、とある曲を思い出します。お洒落ですよ。

座り心地の良いソファに寝そべって、頭にヘッドフォンを被せる。そうして流す曲は、今の私達の生活に相応しいものだった。

軽くて低いベースの音から始まり、爽やかなギターがリズムを刻む。奔放な彼女に振り回される彼の話が軽快に、けれども何処か真剣に流れ出る。私が理想としていた生活を表した様な曲。今の生活の様な曲。

死んだ目で音楽プレイヤーを操作していると、臀がソファに沈み込む感覚を覚えた。なんて事はない、同居人が隣に腰掛けたのだ。私が体を起こして様子を確認すると、瑠衣が対称の肘掛に凭れ掛かっていた。

「瑠衣たん、あのさ、私が高校時代に見付けた曲を今聞いてるんだけど、その……なんて言うかな。其れと理想の生活をしている」

この曲を知ったのは、動画サイトだった。だからこの曲を初めて聞いた時、PVを見ていた事を思い出す。淡い色彩に、歪んだ曲線。其れが何処か大人びた色気を感じさせるものだった。

「何でもない日々を過ごしているの。彼女が見た夢に振り回されて、其れがお似合いなんだって」

そう。お似合いなのだ。輝かしい明日よりも、仄暗い昨日が。ズタボロになりながらも、過ごした昨日が、愛おしい。整えられたものなんて存在しないと思っているから。

だからどうしても感情移入してしまう。この曲の彼に、些細な何でもない、何処か切ない日常を、ただ胸に抱えて大切にしている様で。

「今の私そっくり」

そうぼんやりと呟くと、隣の生き物が起き上がる。其れからただ凪いだ瞳で此方を見据えている。何を考えているのか分からない。

「お前は尻に敷かれるタイプだもんな」

「君が暴君なだけだよ」

其れでも良いと思ってるけれど。ただ全てにおいて円満で、甘やかしくれて、ただ愛玩生物の様に、扱われるよりも。多少振り回されて、傷を負って、其れを慈しみながらも、 どうにか生きていく方が良い。

「瑠衣たんも聞く? お洒落だよ。本当に、お洒落だよ」

すると私の頭の上に跨ったヘッドフォンを外す。其れから自分の頭に被せると、黙って聴き始めた。

「悪くねぇ」

好きな曲は数え切れないぐらいあるのですが、二人の関係を表した曲って言ったら、浮かぶのが一つ。

奔放な彼女に振り回される彼の話。

マー〇〇〇の〇声って言うんですけど。


あの淡い色彩とか、わざと崩された線とか、其れが何処か大人っぽい。

サビの歌詞がまた良いんだよな……。


彼女の縋る様な言葉とか、昨日の方が愛おしいとか。

※歌詞は変えてます。


ただベッタベタに甘やかされる日常よりも、振り回されたり、しんどいことがあって縋れる存在。

その何とも言えない切なさが良い。

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