サギリの戦い3
8月5日。イルマとミレーヌはアヤセ公国でディエゴたちと対戦した。私たちはラミアの事務所の更衣室で白のセーラーと紺のミニスカートに着替えた。通訳は白のワンピース姿だが、ライトグリーンの下着が彼女をより幼く魅せた。アヤセ公国に着くと対戦場所は廃神社の境内。私たちは先生方との雑談に花を咲かせた。ナルシスは男子校の学生として予備役に回され、私たちが釈放されるまで無償で校内の雑務に励む。ディエゴは私。リーレンは妹と組んで柔軟体操を始めた。雑談タイムでもナルシスに全く生気が感じられない。もしかしたら勝てるかも。だが淡い期待は無残に打ち砕かれた。私たちは開始わずか40秒で神社を背に上半身をまさぐられ、ラミアと一緒に甘い吐息を漏らした。甘あい余韻にすら浸らせてもらえず私たちは放牧された。私はミドルキックとローキック。ミレーヌはハイキックとローキックのコンビネーションで攻めまくったが、先生方に全く効かない。立ち上がりからナルシスに押しまくられ、私たちは彼らに神社に連行された。ディエゴの左手に私。右手には通訳。わ、私って非戦闘員のラミアよりも格下!?でもリーレンの左手にミレーヌがしっかり繋がれてて妙に納得させられたけど。私たちはいきなりのキス責めに舞い上がったが、魂までもが吸い上げられはしなかった。どころかムードは満点なのに先生方からはいまいち熱が感じられない。からだが火照り切るどころか生煮えのまま放牧されて私たちはいまいち燃え上がらない。何しろ気合い満タンで攻めたってナルシスに効いてる感じがしない。私たちはカカト落としを繰り出したが、ヒョイとかわされ四つんばいで地べたに。そのままディエゴたちに追い回され、私たちは慌てて逃げ惑った。次にコンドルキックを繰り出したが、息が上がって両ひざが揃わない。先生方に肩車されるでもなく華麗にスルーされた。更にフライングニードロップを繰り出したが、もはや両ひざがバラバラで私たちは変則的に肩車された。ソコからディエゴたちの責めが始まるかと思いきや、彼らは背中を滑り台に見立てた。私たちは背骨に沿って気持ちよく滑り降りた。わ、悪くないわね。私たちはラリアートを繰り出したが、左右のアームカバーで挟み込まれ、そのままグルグル回らされた。ま、魔法陣グルグル!?私たちは目が回りすぎて先生方の前で股を開いたはしたない姿を余すところなくさらけ出された。絶体絶命だが前半終了のチャイムに救われた。後半は回転キックから始めた。私はハイキック。ミレーヌはミドルキックを増やして攻めまくったが、立ち上がりからナルシスに押しまくられた。だがムードは満点なのに神社での情事は上半身の前戯でもたつき、生煮えのまま私たちは放牧された。私たちはフローラルを繰り出したが、ヒョイとかわされ目の前は神社。私たちは慌てて逃げ惑った。背後から攻められたら瞬時に屠殺されちゃう。先生方の背後には神社がそびえ立ち、攻めにくいカタチにされた。だが肉弾戦はリスクが高いし、いつディエゴたちが覚醒するかも読めないわ。私たちはなおも地上戦で打開を図ったが、その都度彼らに圧倒された。ようやくナルシスに施された快楽が麻薬みたいに効き始め、頭がボーッとしてきた。私たちはバイシクルを繰り出したが、着地できずに座り込んだ。先生方に足の指をなめるよう促され、私たちは運動靴とくるぶしまでのソックスを脱いだディエゴたちの足の指の間をなめ回した。だがソコは図らずもナルシスの性感帯。私たちはそうとも知らず負けたフリをしていたのだ。ソレから肉弾戦で捨て身の反撃に出るはずが、予定が早まり私たちは喜んだ。先生方はあえなく轟沈。私たちの武装解除が始まった。糸を引いた下着までもがそっと先生方に抜き取られ、くるぶしまでのソックスと白のブーツのみ着用が赦された。私はシルバー。ミレーヌは深緑の太い首輪を科せられた。薄手のコートを羽織らされた私たちは104号室に収容され、独房で虜囚服を着せられた。私は所長のナターシャ。妹は見習い看守のリロに。私は白。妹は深緑の革の虜囚服に身を包み、姿見を見てうっとりした。ムネのサイズがぴったり。ザクロみたいにギザギザに縁取られた柔らかい革が小ぶりなふくらみを適度に搾り上げた。私たちは支給された新鮮な野菜ジュースを飲んだ。クセがなくて飲みやすい。「アセロラかな?」「私はバナナね」教護院に娯楽はないが、楽しみはシャワーの時間。私たちはお母さまとカレンと一緒に熱いシャワーを浴びたが、シャンプーとリンスとボディーソープの粘り気が凄い。成分の50パーセントが庶民の殿方の生温かい精液なのだ。かと言ってリアルみたいな生臭さはなく、むしろよい香りがした。最先端の香水がほどよく混じる。私たちの切なる願いが叶えられ、独房に魔王さまの肖像画が飾られた。私たちは肖像画の前で片ひざをつき、感謝の祈りを捧げた。