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#書き出しコロシアム  作者: 玄武聡一郎 企画用アカウント
【後夜祭!!!!!】
43/58

本戦進出者インタビュー 三衣千月 様

【準決勝進出者インタビュー】


 この度は#書き出しコロシアムにご参加いただきありがとうございました!


 4/25という狭き門をくぐり抜け、見事準決勝に進出された4名のみなさまにインタビューをさせていただければと思います!


 普段は中々表に出さない書き出しの妙、色々教えていただければ幸いですー!


【Q】

 まずはじめに、書き出しコロシアムに参加するにあたって、なにか目標などはありましたか?もしあれば教えてください!


【A】

 参加の応募をしようと思った時は、得意なジャンルで予選を突破できればと思いましたが、よくよく考えるとこれほど高いレベルの作品群が集まる機会はめったにないなと思いまして。

 じゃあ、何か、コロシアムの場でしかできないことがしたいなと、ええ。こう、他の参加者から「何やってんだお前ww」と言われるような。あ、もちろん面白い作品は出す前提で。

 結論としてpecoさんに擬態することを目標にしました。締め切り二日前に。


【Q】

 締め切りの二日前に「今から原稿作り直すっすー!締め切りには間に合わせます!」ってDM来たときは冗談の練習でもしてるのかと思いました()

 既に答えていただいてる気もしますが……作成にかけた時間、ざっくり教えてください!ネタ出し→初稿→修正などの順番で教えていただけると嬉しいです!


【A】

 ネタ出しの定義が人によって違ってくるかとは思うのですが、今回のジャンルで書くことを決めてから、とするならば「異世界恋愛書こう!」と思い立ってから2時間程度でコンセプトは決まりました。バチっとくると意外と早いんだなと今回初めて思いましたね。

 初稿は一日ですね。修正に数時間だったかと。修正作業が締め切り当日だったのでかなり焦っていた記憶があります。


【Q】

 はや☆すぎ。本当に2日で仕上げて本選出場しちゃうんですから、驚きですよねぇ……。

 ちなみに、ご自分の執筆タイプは「論理的」「直感的」どちらだと思いますか?


【A】

  直感に従って方向性を決めて、論理で補強していくスタイルですね。以前は完全に理論派だと思っていたのですが、「なんとなくこっちの展開の方がよくねぇ?」で書き進めるやり方にシフトしている気がします。速く書ける気がします。気がするだけかも知れませんが。


【Q】

 理論派だと思っていたので驚きました。感覚がアップデートされてるのは素晴らしいことだと思います!

 そんな進化を続けるみついさん、作品を執筆するにあたり、気をつけたことなどあれば教えてください!


【A】

 これはどの作品を書く時にも気を付けていることなのですが、読者がどこまで情報を把握しているかにはとても気を払います。特に今回はコメディタッチでありながらもミステリ要素を含むので、大切な要素として覚えていてもらいたいことをお出しするポイントの選定は悩みに悩みました。最終的には直感に頼りましたが。

 あ、あと最初の質問への回答とも関係しますが、今作執筆時には心の中にイマジネーションpecoさんを飼ってました。書いている途中で「ちゃうて。先にキャラの容姿を書かな」「展開、遅ない?」などと教えてくれたので非常に助かりましたね。


【Q】

 ヒカルの碁のサイみたいですね()

 そういえば、予選中にエゴサはされましたか?その時の心境など教えていただけますと幸いです!


【A】

 日に数回はエゴサの鬼と化してました!! 自作が最後の方であったので他作品の感想を見ることの方が多かったですね。「そうなんだよ、そこが面白いんだよな、その作品は」と他の人の感想を読むことも楽しみの一つであったように思います。むしろ自作の感想よりもそっちを楽しんでました。


【Q】

 その気持ちはめちゃくちゃ分かります笑

 ちなみに、予選作品の中で気になってた作品、もしあれば教えてください!


【A】

 全部面白さが担保されていることは前提として、好みを前に押し出した話にはなるのですが。

 おい誰だこれ書いたの!! ぐいぐい来るんじゃけど!! と一人でテンション上がってたのは『喪失のマイトレーヤ』ですね。舞台設定が実に好みでした。

 あとは、静かな入りながらもじわじわと物語に浸らせてくれた『神が来たりて、人を食む』の不気味さが好きです。邦画っぽい間の使い方で、そこもまた良かった。物語が始まる前の静けさというか、不穏さの気配がひたひたと感じられる点でストライクバッターアウトでしたね。キャラが明るめに設定されてるのもまた空気に温度差が生まれt――(以下、小一時間ほど熱弁)


【Q】

 ――1時間後。

 さて、魅力的な1話を描かれ、見事に読者の心を掴まれました!予選結果を知った時はどのような心境でしたか?


【A】

 通っ……た……? と呆然としていた記憶があります。他の作品に比べ感想をあまり見かけなかったので。

 コロシアム企画の読者層は、どちらかと言えば作者寄りだと思っていたので、『偽物令嬢の競演』、『揺れる未来、運命を溶かす虚言』、『喪失のマイトレーヤ』、『レベッカ・レベッカは名乗らない』が準決勝候補だと考えていました。


【Q】

 個人的には幅広い層に支持されていて、コロシアムのシステムにふさわしい突破作だと思いました!

 ちなみに、予選に投入した1話と、今後連載される1話を変更される予定はありますか?もしあれば、その理由も教えてください!


【A】

 あ、変えます。セリフ回しの一部や、独白の使い方、記号の使い方など、意図的にpeco味を増やした所はミツイ味に変えます。

 あとは、感想の中から面白そうなアイデアをパクr――参考にして、よりよいものを完成させたいですね!


【Q】

 なるほど! さらにブラッシュアップされた冤罪霊嬢を期待しております!

 さて、予選・準決勝ではたくさんの感想が寄せられていたかと思います。読者の皆さまの反応は予想通りのものでしたか?


【A】

 おおむね、想定通りの感想をいただけたかと思います。キャラクタの魅力を前面に押し出してアピールしたので、そこを評価されているのはとても嬉しかったです。ただ、悲願であった「pecoさん二人おるやん」は見れなかったですね。真・pecoさんの作品が完成度バリマックスのpeco作品だったので、これはもうしょうがないです。


【Q】

 真・pecoさんがタイトルからpecoさんでしたからね笑 加えて、本作は本作の魅力が存分にあふれ出ていたのだと思います!

 たくさんの方が連載を待ち望んでいるかと思います。連載時期、連載場所などお決まりでしたら教えてください!


【A】

 小説家になろう、にて2023年1月開始を目処に、現在原稿を書き溜めています。目指せ年間ランキング! 大言壮語はミツイの得意とするところですのでここぞとばかりに大口叩いておきますね!!


【Q】

 超絶応援しております!!ファイトです!

 さて、話題変わって予選・準決勝。共にバチバチの殴り合いでしたが、参加された感想はいかがでしたか?忌憚ない意見をお聞かせいただきたく!


【A】

 なんでやねん。なんでpecoさんの真似したミツイが真・pecoさんと一騎打ちやねん、と絶望してました。コピー怪人は負けると相場が決まっているのですよ。

 それでまた偽物令嬢の展開ね? ロティアナの心境とかもうみんな読みたいところですよ。これはもうどっちが面白いかなんて決められんなと思いながら優雅に紅茶飲んでました。読者諸賢にぶん投げスタイルでした。


【Q】

 ランダムの神様に文句言っといてください笑

 

以下はそれぞれ質問が異なります!該当項目にご回答いただけますと幸いです!


【Q】 三衣さんへ

 今まで書いたことない(ですよね?)ジャンルで殴り込んでくるのはトリックスターが過ぎます笑 背景にあった意図を是非聞かせてください!また、令嬢物を書くにあたってランキングなどはかなり読みあさりましたか?


【A】

 異世界恋愛は初めてですね。さんざっぱら、テンプレを意識して書けと尻を蹴られていたので、そろそろ書くか、と。コロシアムに持ってきたのは、周囲の錬度が高い中に放り込んだ方が、今後の成長になると思ったからですね。面白い作品が集まる場所であることは確信していたので。

 ランキングは夏ごろから目を通していて、面白さの要素を抽出するように読むことを心がけていました。今作のコンセプトがすぐに嵌まったのも、そういったインプットのおかげだと思っています。


【A】

 (さんざっぱらって言葉初めて聞いた……)

 なるほど、これまでの積み重ねあっての今回の結果というわけですね!ありがとうございました!

 それではここからは、Twitterで募集した質問にお答えいただければと思います!いくつか被っている質問があるかもしれませんがお許し下さい!あと、大喜利みたいなのもありますが気楽にどうぞ!笑


【Q】

 提出作品のアイデアはいつ頃浮かびましたか?


【A】

 締め切り二日前ですね。テンプレ……婚約破棄……令嬢もの……あ、幽霊でいこう、みたいな。


【Q】

 ジャンルや対戦相手を想定したメタ戦略はありましたか?


【A】

 無いですね。もうとにかくコロシアム読みにきた人が「アイエェ!? pecoサンナンデ!? 影分身ナンデ!!?!?」って驚く顔が見れると思ったら他のことは何も見えなかったというか。


【Q】

 予選の作品発表時点で、これなら自分の作品は予選突破できる(かも)とか思いましたか?


【A】

 無☆理、と横ピース決めてペロッと舌出しました。

 あの作品群の中で勝てるとは誰も思わんて。


【Q】

 みなさん2話目で相手をフルボッコにする気だったと思いますが、戦略はありましたか?


【A】

 相手は見てなかったですね。読者に一話で感じてもらった面白さの予感をちゃんと回収できるかを中心に据えて書きました。

 結局のところ、面白い作品を書いたあとは、読者からの評価はこっちで何とかできるもんではないので。

 あ、でも主人公のカシャーラの首なし描写を入れたのは采火さんリスペクトです。


【Q】

 準決勝で相手の2話目を見たときの第一印象をお願いします。「よっしゃ勝つる!!!」「オワタ/(^o^)\」など、コロシアムだからこその感想を互いの作品の感想を交えて聞いてみたいです。


【A】

 純粋に「んもう面白ぇなほんと!!」と読んで続きを求めてました。いやまあ確かに勝負ではあるし勝ちたい気持ちはマウンテンマウンテンなんですが。気にしたところで結果が変わるものでもないので考える必要がそもそも無いというか。

 人事は尽くしたので、あとは読者のみなさまから放たれる光芒という名の投票を待つしかない心持ちでした。


【Q】

 執筆の実力に直結する技能は多種多様ありますが、その中でも基礎的な能力については特に何を重視されていますか?


【A】

 どう読まれているか、を気にするメタ的な視点は大事だと思っています。語彙力だとか、構成力などの書くことに対するスキルは、乱暴な言い方をすれば書くことで身につくと思いますので書くしかないんですけど、作品や自分を俯瞰すれば文の勢いや硬さの調整の目安になるんじゃないかなと。クールな外の自分と、勢いに乗って執筆する自分の、そんな冷静と情熱の間で(←これが言いたかっただけ)面白い作品は生まれるのかも知れません。知らんけど。


【Q】

 第2回書き出しコロシアムがあれば参加しますか?


【A】

 先の話をすれば鬼が笑うと言います。逆に大笑いさせてやるつもりで述べますが、次がもしあって、幸運にも参加権を得られたら、次はミツイが理想とする文に挑戦してみたいなと。作者バレを危惧して詳しい内容は伏せますが。トラップカードにして場に伏せておきます。


【Q】

 一昨日の夕飯何食べました?


【A】

 答え見る前に二日待ってもらっていいですか?


   ・ ・ ・ 


 二日後、これを読んでいるあなたへ。

 今、どん兵衛のきつねうどん食べてるのでそれが答えです。ちなみに十二月に入ってから晩飯はオールどん兵衛きつねうどんなので二日待ってもらうまでもなくどん兵衛きつねうどんでしたが。



【Q】

 素手で熊を倒しましたか?


【A】

 ああ、吉野の山伏の話ですね。いまでこそ熊を倒せば一人前の作家になれると誰もが知ってますし、一流の作家はもれなく熊を倒しているのですが、元々は少し違ってて。

 文献にあった話では、修行中の山伏が戒を破って熊を食べてしまったので、祟りを受けて六道輪廻から外れて天狗になってしまったんですね。それを悔いた天狗が後世の人に向けて柿の葉の裏に詩文をしたためたものを、時の南朝天皇である後亀山天皇が見つけてその悲哀と出来の良さに思わず涙したと伝えられています。そこから、熊を食べたらよい作品が書ける、の部分だけが独り歩きしたのが今の通説ではないかと思います。

 中島敦の山月記も、人虎伝だけではなくここからも着想を得ていたと言う説もあって――


 ちょっとオチが思い浮かばないのでやめましょうか、この話。


以上になります!ありがとうござました!

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