百二十七話 落とし穴
「うわーー!!」
颯はそう叫んだ。サギフエ達9人は落下し始めた。
「ふぅー……まぁしょうがないか。僕に勝ちそうだったんだから…」
カサゴはそう言った。
「うおーー!!」
カサゴはそう潮の叫びが聞こえて来た。
「え!?」
カサゴはそう叫ぶと、潮は土で出来た空中に口しかない顔を作ってその上に9人乗って上昇していった。
「お…お……重い!!」
潮はそう言って上昇していき、9人をカサゴの部屋内に戻した。
「ガコン」
カサゴの部屋に空いた床が塞がって元に戻った。
「あ〜重かった…!」
潮はそう言うと、土で出来た空中に口しかない顔を消した。
「お前…!!空中に魔法が出せるのか!?」
カサゴは潮にそう訊いた。
「あぁそうだ。文句あるか。」
潮はカサゴにそう言うと、爽はカサゴに向かって言った。
「くそっ!またボタンを……!」
カサゴはそう言って再び床に大穴を開けるボタンを押そうとした。
「喰らえ!!MAXチャージ!!ポイズン・キャノン・パンチ!!」
爽はそう叫ぶと、チャージしていた魔力を開放して、毒の拳をカサゴに向かって飛ばした。
「ドゴッ!!」
毒の拳はカサゴの顔に当たって、カサゴの頭は壁に激突した。
「うぅ……」
カサゴは気絶して倒れた。
「やったか……」
爽はそう言った。
「やったわね爽!!」
サギフエは爽にそう言った。
「見させてもらったぞ!」
そう言ってカサゴの部屋に入って来たのは、クマノミだった。
「王様か?」
潮はクマノミにそう訊いた。
「お前僕ちゃんの顔を忘れたのか?」
クマノミは潮にそう言った。
「まぁいいや。それより皆よく嗅覚の王をやってくれたな!」
クマノミはサギフエ9人にそう言った。
「あなたはこの国の王ね!」
サギフエはクマノミにそう言った。
「…お前黙れ。」
クマノミはサギフエにそう言った。
「え……?」
サギフエは口が開かなくなって声が出なくなって心の中でそう驚いた。
「この国では脅かす存在を死刑にする決まりなんだ。だから嗅覚の王を倒した君達にはここで死んでもらう。」
クマノミはサギフエ達9人にそう言った。
「おい!!勝ったらここの城に住まわせて挙げるんじゃなかったのか!!?」
爽はクマノミにそう叫んだ。
「そうだ。死体として墓場で住まわせてやる。」
クマノミはサギフエ達9人にそう言った。
「腹立つなあいつ…」
潮はそう思った。
「お前ら何もするな。ただつっ立ってろ!」
クマノミはサギフエ達9人にそう言った。
「来い!聴覚の王!ブラックバス!」
クマノミはそう言うと、ブラックバスがその場に現れた。
「ブ……ブラックバス…!!」
サギフエは心の中でそう叫んだ。
「まずは…そこのチビだ!殺せ!ブラックバス!」
クマノミはブラックバスにそう言うと、ブラックバスは剣を抜いて潮に向かって言った。
「し…死ぬ!!」
潮は心の中でそう叫んだ。
「ギィン!!」
ブラックバスに斬られそうになった潮だったが、布都御魂剣を持った海がブラックバスの剣を止めた。