百 八話 地獄エリアの長官のタナゴ
「あ…同じ年齢だったんだね…」
爽はラブカにそう言った。
「妖精はみんな低いの…」
ラブカはそう言った。
「そう言えば潮も18歳だけど小さいよな!」
爽は潮にそう言った。
「いや!!我は妖精じゃないぞ!む……羽根付いてないしな!」
潮はそう言った。
「ラブカの身長は?」
ライノはラブカにそう訊いた。
「ラブカの身長は…ぐすん…140センチしかないんだ…」
ラブカはそう言った。
「潮と背を比べてみて。」
ライノはそう言った。潮とラブカは背を比べた。
「え?潮の方が小さい?」
爽はそう言った。
「嘘だ…」
潮はショック過ぎた表情でそう言った。
「本当だ…ちょっとだけ潮の方が小さい。」
ライノはそう言った。
「えぇ!?うわっ!!うわーー!!がはっ…」
潮はそう叫んで倒れた。
「どうした潮!!?」
颯は潮にそう言った。
「ショック過ぎて気絶したな…」
爽はそう言った。
「辛いね。」
ライノはそう言った。
「あっ!そう言えば労働の時間だ!!」
マンボウは部屋に飾ってある時計を見てそう言った。
「時間って?」
颯はそう言った。
「地獄エリアでする労働の時間…」
ムベンガはそう言った。
「労働の時間?どうしたらいいの?」
ライノはマンボウにそう訊いた。
「作業着に着替えて!」
マンボウはそう言った。地獄エリアに来る時に労働する時の作業着を渡されていた。
「ラブカは…どうしよう…」
ラブカは困った表情でそう言った。
「誰か残るってわけにもいかない?」
爽はマンボウにそう訊いた。
「サボりは死刑だからな…でも大丈夫。家政婦ロボットのタカコがいるから留守番をたのもう。」
マンボウはそう言った。
マンボウ達6人は地獄エリアで働く作業着に着替えた。
「じゃあ行こう!」
マンボウはそう言った。
「ラブカちゃん!1人で怖いと思うが安心してて!」
爽はラブカにそう言った。
「ありがとう…」
ラブカはそう言った。
「ラブカ君のお父さんもいつか絶対に助けるからな!」
颯はラブカにそう言った。
「ぐすん…ラブカはみんなのこと応援してるからね…!」
ラブカはそう言った。6人はマンボウの家から出ていった。
マンボウ達6人はイソギンチャク王国の地獄エリアの労働する場所に来た。
「よし!!これで全員そろったな!!」
たくさんいる労働者に向かってメガホンを持った男性の声が響いた。
「初めての人がいるから挨拶しよう!吾輩の名前はタナゴだ!!」
メガホンを持った男はそう言った。
「吾輩は君達を指導する長官だ!みんな言うことを聞けよ!」
そうタナゴの声は響いた。
「ふざけるな!!」
マンボウが知らない男が叫んだ。数人の作業着を着てない男達がタナゴを囲んだ。
「お前ら新入りだな。」
タナゴは自分を囲んだ男達にそう言った。
「説明を受けただろう。ここから出ることは出来ない!いい生活をしたかったら天国エリアの審査を受けろ!」
タナゴはそう言った。
「うるせぇ!!」
タナゴを囲んだ者達はタナゴに向かって襲いかかって来た。
「吾輩も舐められたものだな!」
タナゴはそう言うと、自分の両手の拳をダイヤモンドで覆った。
「ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!ドカッ!バキッ!」
タナゴは何度も周りを囲んだ男達を殴って気絶させて倒した。
「お前らよく見たか。吾輩に楯突くとこうなるんだ!」
そうタナゴの声が地獄の労働者全員に響いた。
「さっき叫んだ男達は城の使いだろう。逆らったらこうなると言う例を見せてくれたんだ。」
マンボウはこっそり5人にそう言った。
「新入りはマンボウに仕事の内容を教えてもらえ!!ちなみに吾輩は全体の見張り役だ!サポれば殴る!では全員配置につけ!!」
そうタナゴの声が響いた。地獄のエリアの住人はバラバラに散った。
マンボウは今日から地獄エリアに来た9人と話し始めた。
「これから君達に地獄エリアで働く内容を教える!」
マンボウはサギフエ達9人にそう言って、タナゴに見られてないことを確認した。
「マイワシはどうだった?」
マンボウはサギフエ達にそう訊いた。
「全然革命する気ないって言ってたわ。」
サギフエはそう言った。
「そうか…まぁいずれ説得して革命を起こすんだ。」
マンボウはそう言った。
「説得なら任せて。絶対にここから出たいから。」
バケダラはそう言った。
「じゃあこの地獄エリアの説明をする。」
マンボウはそう言って、サギフエ達9人に地獄エリアの労働内容の説明をし始めた。
一方その頃、マンボウの家――
「ドンドン!!」
マンボウの家の玄関の扉を誰かが叩いた。
「誰…?」
ラブカはそう言った。
「お前を連れ戻しに来たブラックバスだ。」
マンボウの家の玄関の扉を叩いた人はそう言った。