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あ
○○
繁茂する緑色の生垣。
溢れ出でて 伸び上がる 燃える様な激しさで。
刈り込まれる日は近い。
○
手水舎に かしましく 音声 有り。
若人達が 参拝にて ぱしゃぱしゃ と 水音立てる。
三人の女子 背面にて 楽しげ。
柏手は二拍目の内に 生臭を含んだ。
ぱん ばしゃ 。
○
外圧に屈した。
不様な 所作。
小娘が 三人騒ぐ それだけで 乱れる のか。
直ぐ背後とは いえ 弱すぎる。
技術がどれだけ熟しても これでは 意味が無い。
○
つるんとした顔面。
苦労を忘れた顔立ち。
皺も寄せずに 伸縮する。
三貫の 鉄棒も 何のその 中段取って付け。




