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あ
○○
開かれた小堂に 柏手の乾音 響き 頭部を 痺れさせる。
刈り込まれた生垣も 伸びては 緑色炎 の 様。
落葉は 絶え間無く 半時もすれば元通り。
砂利道を進む。 鳥居 直下に 堂々と停められた車輌を避けて。
若い奥様方の参拝に 遠慮をして 日頃は近付かぬ英霊社に参拝する。
石の器はからから だ。
○水と彫られた石の。 ○の漢字は忘れた。
○
鍔を舐める親指は 働いているのか。
押し上げる よりかは働いて いないはずだ。
かといって全く重さを伝えていないとも思えない。
自覚な 言及を忘れられた。
自分では分からない部分が大事。
大事は意識されず 伝えられず 歪み易く そっとしといて欲しいのか。




