62/493
だめだ吐きそう
○○
そうじゃないかもしれない。
が そうであってもいい様に 周到。
牛乳を買いに行こう。
群青の空模様。
白い月。
坂道を小走りに上がる。
こぶしで楕円形をなぞる。
振り上げられたこぶしに吊られて脚が跳ねる。
左のこぶし左足。
右のこぶしに右足。
跳ね上がるこぶしは主体の逆。
○
金粉塗体は目出度いか。
突如ずるりと皮剥け表れた黄金色自体。
脱げた皮は何処へやら。
きらきら光る 自身の腕の 皮膚を眺める。
頼まれていた宝くじを渡しながら話す今朝の夢。
何やら有り難がって受け取られた。
言われてみれば金運な夢。
他人の分しか買ってない。
この場合、当たったならば幸運なのは誰だったのか。
頼んだ人か。
頼まれた人か。




