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ぬくい
○○
気温がじわりと上がる。
かと思えば急に冷え込む。
外 気温が皮膚を刺し筋肉を痺れさせる。
外形はそれによって変化してもよい。
四季によって変化する事のない形を目指す した。
寒さが縮ませ。暑さが伸ばしても そう促しても、
それを、変化する実体を圧し殺して保とうとしていた。
それが分りやすい部位は肘だ。
手先指先でもいいが、全体の印象を見るに肘の張り具合、形を見る。服の上から。
服の厚みが影響して着込んでいるとやや肘が外に膨らむ。
厚い手袋をしてもそうなのかも知れない、がスキー場でもないと厚手のは使わないので検証していない。
どこにやったかも不明な手袋。
軍手位かな。
締め付けられた分やはり影響が有るのかも知れない。
僅かでも。
素手の心許なさ。
締め付けられた安定は存在せず、若木の枝の様に柔い。
軽さから来る不安。
頼む何かが欲しい。
ちっぽけな浮き板を繋ぎ止める寄る辺が。




