些細な
○○
手の内一つ取っても
筋骨の差というモノがありありと浮かぶ。
強打を保ち連打するという課題は手首と肘間接に多大な負荷を掛ける。
もし、なんの工夫が無くとも支障が発生しないなら敢えて全体の調和を乱しかねない再調整をしただろうか。
手に持つものが刃物であれば尚更。
空中に留まるならさらに、
肩に痛みが残る。
歳か。
三十路を入ったばかりなのに。
○
発生する不具合に対する取り敢えずの補修。
重なる継ぎ接ぎ。
点々と続く黒い行列。
笑う子供。
熱心に祈る老婆。
焼けた赤ら顔のおじさん。
賽銭箱に置かれた小さなパック酒、
ストローが貼り付いている。
封は切られていない。
捧げられた酒に動揺したか。
柏手は不発。
ぺちぺちとしめやか。
ぬいぐるみが添えられていたのを昔見た事がある。
別の神社だ。
皆思い思いに捧げるモノだと感じ入った。
○
薄暗い小さな堂の賽銭箱に添えられたぬいぐるみが場違いな雰囲気を醸し出す。
ぬいぐるみには紙が添えられている白い。
黒い文字列短い。多分感謝の言葉。忘れがちな場景。
賽銭箱横のぬいぐるみに添えられた紙が白くぎらついていた。
頭上には鈴と縄。
垂れる縄。ぶら下がる鈴。
振ればがらがら。
癇の虫に効能あり。




