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 あし。

満月の日。朝。寝床から這い出ると右足の裏を痛めていた。筋肉が痛い。ひょこりひょこりと歩く。爪先から踵近くまで力が入らない。今日もいいひだ。

満月が過ぎた。当然何もない。痔が少し悪いくらいだ。後まだ右足裏が痛い。それと宝くじを買ってこいと言っていた霊媒をここ四日ほど見てない。とうとうとんずらしたかもしれないな。買ってきた宝くじを財布に突っ込んだままだ。

身体も慢性的に固く。柔軟体操の見直しを余儀なくされる。良いことなんてどこにあるのか。返事もなく。一人の時間ばかりが過ぎる。


 てんばん。

脚立から落ちたそうだ。一週間程見なかった霊媒は脚立から落下。足を痛めたらしい。電灯を変えようと脚立から手を伸ばしたが届かず天板に乗ったら脚立の脚が滑ったそうだ。

電話したらそういっていた。

お大事にと電話を切った。

道具は正しく使わないと駄目だよ。


 ○


 彼らは三ヶ月後の話も三年後の話も同じ事の様に話すし、そこから十年たった後にあのとき話した話だよとその話を持ち出す。当然当時の三ヶ月後に何もなかったし、三年後にも何もなかった。その時は何もなかったと終わったのにだ。


それを言われても思い出すのに十秒くらいかかった。あの話はもう終わったのではと思ったが、それがそろそろだと言われて何て往生際の悪い方々だろうと思った。終わった話を蒸し返してと。希望を決して捨てないのだ。力への渇望。終わりなき待望論。それは僕に何やら超常の力の発露があるというものだ。勿論そんなものは確認されていない。どこをどうみても冴えない三十路の男の何を見てそう思うのか不思議でならない。

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