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 やや。

今日、幽霊話を聞いた。倉庫の片付けに△氏と□氏と霊媒の三者が片付けの手伝いで来ていた。夜十一時頃だったそうだ。一息ついて話をしていると一階奥で○○が椅子に座っていると□氏が言い出した。見に行った。いなかった。すると△氏が○○が階段を上がるのを見たと言い二階に上がった。△氏はよせばいいのに二階の奥の部屋から呼ばれた様な気がしてのこのこ歩いて行く。そうして奥の部屋を覗くと誰もいなかったそうだ。気味が悪くなった三人は戸締まりをしてすぐに帰ったそうだ。


 霊媒は、○○はずいぶん前に帰ったからいないと○○が椅子に座っていると□氏が言い出した時点で言ったそうだ。二階にもいないと言ったそうだ。が、△氏と□氏は聞き入れなかったそうだ。


 怪談の登場人物は型にはまったように動く。


倉庫に○○が出た。出た○○。ところでその○○ってのは僕なんですよ。いや、同じなのは見た目だけなんですがね。僕はその時間は倉庫にはいなかったんですから。家で小説家になろうに投稿すべくぽちぽちとスマートフォーンを押していたんです。


 僕も倉庫にいたら僕を目撃していたのだろうか。僕が奥の椅子に座っていると僕に言う□氏。僕が二階に上がっていったと僕に言う△氏。僕はとっくに帰ったと僕に言う霊媒。


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