あ
ゆ。
夢について。杞憂であろう夢。寝ては醒め寝ては醒めで何やら続きモノ夢が脳内を走る。意味がありそうな夢が僕の現実で役にたったことはないが、とりあえず文字にしておく。
門五郎だか文五郎なる人物の話を見た。多分文五郎さん。
これは当然全く知らない人物である。僕の脳が文五郎なる文字列を、想起したことはないと僕は信じる。寝ていても目が醒めても誰だかわからなかった。寝ていた時は全く文五郎なる人物に興味がなく、醒めた時には文五郎さんの話の内容をさっぱり忘れて覚醒したからである。その結果、文五郎なる文字列だけが焼き付き記憶された。本当誰なの文五郎さん。寝た。
○
それとは別に満月の前夜から一日おきに寝具の右隣に誰かに添い寝されている夢を見る。ファラオの木乃伊の様に寝相が真っ直ぐな誰かに。夢の中、誰かいる。真っ直ぐに横たわっている。しかし僕は夢の中でも眠かったので右を確認せず左へ寝返りをうつと気にせず寝た。
満月の次の日。僕は夢の中目覚めた。起き上がり右を見ると誰かいる。真っ直ぐだ。掛布から額が出ている。これは額から下が全て掛布に潜っていると言った方がいいかもしれない。僕は一瞥するとその微動だにしない誰かが眠りを妨げられず寝ていた方が良かろうと思いそっとしておいた。寝床からそろそろと這い出て部屋を出たところで目が醒めた。
じわじわと右隣の誰かを認識していく連続夢小説だ。舞台は寝床。この夢小説がうちきりになることを願って文字にしておく。




