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 続く。

何事もなくとも人生は続く。しみったれた肉体から出損なった次の日にも朝は変わらずに来る。やっぱり何ともないじゃあないか。落胆か安堵か区別もつかず新しい発見など一つもなく、何にせよ終わったのだ。何の足しにもならない影はとりあえず尽きたのだ。きっと良いことなのだろう。体外離脱なんぞキメてたら偏りが限界を超える。そんなものに拳法もへったくれもない。検証はどうなる。脳波とか調べるのか。いちいちそんなことが出来る立場でもない。自分の事なのに自らの手を離れてしまっては詰まらない。検証してこその楽しみ。


まあ、瓶に手紙を入れて流す様な楽しみ方もあるが。

とりあえず霊媒が持ってきた差し入れは明日食べよう。菓子とか弁当とか。しかし、いつもながら好みが合わない品揃えだ。貰えるだけ有り難いのだろうが。

そういえば影はもうないのだから差し入れも不用な気がする。影が欲しがるので食えと押し付けられていたのだから。忙しそうに直ぐに帰ったので詳細がさっぱりだ。何も分からない。出ていったという事以外は。


話のタネが一つ減った。


 ○

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