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 二十五。

すくすくと育っているよと伝えられる影は僕とは何の関係もない様に思われた。僕は伸び悩み停滞しているからだ。


影に付属するきらびやかな話たち。

影の揺りかごには影から良い作用があるという。ゆらゆらと育まされているかごが僕か。人格を形成する小さな環境。夜の遠くの音達。月の光が裏から雲を照らす。乾いた空気が喉をざらつかせる。

ちっぽけな話をもらす霊媒。

背が伸びるという話。もうすぐ2020年の三月には三十五歳になるというのに。背が伸びるという。喉がざらついているせいかさほど笑えなかった。精神が肉体を変化させずには居られないと信じているようだった。ごく当たり前に。


僕の成長期など二十年ほど前だろうに。それはとっくの昔だろうに。人間の構造をご存知ないのだろう。きっと。非体の方々は。

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