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 終わり。

ストーブの前。ストーブの上には薬缶。沸騰し小さな音色を奏でる。赤々とした光りと熱。湯気がたなびく。倉庫は静かな空間を保っている。今年もそろそろ終わりか。麦茶を一口二口と流し込む。よく冷えている差し入れられた麦茶。


 ○


 夕暮れ

夕暮れの街を小走りと早歩きの中間の様に進む。ちょこちょこと足を弾ませて進む。汗をかく。汗が湿らせる。身体は冷える。運動は暖めもせず、行進は一人で。冷え冷えと進む。


 癖行説。

ホラ吹きの言い逃れ。煙に巻く風見鶏。益体もない。

とんと と とんとん。

ある人にはとんと と説きます。その人にはとんとんが癖として染みているから。またある人にはとんとん と説きます。その人にはとんとが癖として染みているから。

とんとん と とんと。

癖と説の狭間で引き裂かれ惑い狼狽え行う一瞬が痙攣を促す。

この説が権威を持った瞬間これは死ぬ。権威は効果の不在を覆う。目を背けさせる。

とんとんを引き摺れ、とんとを求めて。とんとを囲め、とんとんを忘れず。隙間で惑う。正しさを求めて。

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