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 何年振りか。

病院へ。内科へ。紹介状を書いてもらうのだ。そして肛門を扱う科へ行くのだ。1人朝日を浴びて歩く。とぼとぼと。爽やかな朝だ。風は涼しく空は晴れ渡り雲高く日差しはほのかに暖かい。今は乾いたが血が思ったより出ているのかいないのか。どちらにせよこの下着はもう駄目だろう。病院というのは寂しいものだな。小さい頃はよく来たせいか昔を思い出す。昔はお母さんが付き添ってくれた。今はスマホに付き添ってもらうのだ。画面を押して擦って文字を残す。寂しさを。

来院の理由。症状は肛門からの出血と。


紹介状を貰い料金を払う。次の医院へ。

だがそこは車でないとかなり時間がかかる。そこで親父殿に送迎を頼む。やや高齢の父。一抹の不安を懐きつつも他に良案もなし。いざ出発。到着。こじんまりとしたお洒落な医院だ。落ち着く音楽が流れている。靴を脱がなくともよいようだ。

紹介状を提出。紙を貰い個人情報を書き込む。症状は肛門からの出血と。書き終わり提出。検査の説明が書かれた紙を渡される。アクリルに挟まれている。読みつつしばし待つ。読んだ。返す。それから少しして呼び出された。若く元気そうなお医者さん。の質問を二三答え、そして触診。消毒からの肛門に指を突き刺され右へ捻り左へ捻り、右側か左側かどちらがより痛いかを聞かれる。右かな。お医者さんも右にしこりがあると。右からの出血だろうとの見解。そうして説明を受け21日に改めて検査という、事になった。


薬局へ。

処方薬を用意してもらうべく医院の前の薬局へ。処方箋を提出。紙を渡される。個人情報を書き込む。症状は肛門からの出血と。


 ○


 検査の前日は食事の種類も制限される。

腸に残りますと検査の時に障りになると。

そこで医院指定のインスタントな三食がこちらと。一箱がお出しされる。

買うか買わないか。

説明を聞く。絵付き色付きの紙を見つつ。

ふむふむと聞いてみると野菜だめ、酒だめ。鮭などの皮はだめ。海苔もだめ。果物も種があるのはだめ。みかんもたしかだめと言っていたか。うどんを奨められる。絵にもうどんがある。おすすめメニュー。

監修は日本消化器内視鏡技師会。



しかし禁止が細かい。うっかり食べてしまいそうだ。

買います。


 ○







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