表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
404/493


 ん。

読書中。痙攣をした。文字を読み進めて。

文字に起こす。痙攣をした。文字を一つ一つ置きながら。

痙攣。痙攣。痙攣だ。視界の文字を眺めて。

網を引く様に。川に浸かる様に。痙攣をした。

意識を割きました。息を吸う。息を吐く。後頭を搾る。搾る。搾り反発して放す。腕を上げる主体側を真ん中に寄せて。上げてそこへがつり。さらにぐっと上げ押して反発して左右に開く。主体側を真ん中から外へ開く。じわじわ開く。

読書中では開こう開こうとしても引っ掛かり開かないが。


 ○


 二十年後だ。

今は二十年後だ。十四歳だった僕は三十四歳になった。そして手にいれた。あの頃欲しかったモノを。手にいれたんだ。

僕はあの頃の僕に胸を張って言う。:とうとう手にいれたぞ。秘密を。やったんだ。やった。

そんなことは忘れてしまえ。止めておけと言えずに。

なれない笑顔で心にもないことを。

訳知り顔で止めておけと言っても聞かないだろうから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ