振戦打訣選集
○○
この様にまとめれば、神々の話は零れる。
媒体としての拳は恥ずべき過去として伏せられる。
しょぼい経歴の僕もいなかった事になる。
二代目が初代として立つ。
山で天啓でも得た
とか、適当に肉付けして独力で創始した事にするか、
それらしい有意な伝統をでっち上げて
如何様にでもするだろう。
添えられる武道遍歴は一般教養か。
壁の花か。
いや、もっと現実的に、今なら
機械の計算で人体運用の最高効率を吐き出させるのかな。
○
怪しげな話を除けると字数がホントに少なくなる。
ぺらぺらな冊子に納まる。
切り詰めれば一枚の紙に。
筋肉への連続した変遷する外部圧力に対する不随意な反射。
その発生と維持、幾つかの応用例。
自重と痙攣を用いた腹部緊張への刺激方法数例。
複数ヵ所での連続した刺激と痙攣、その順序での脊椎の前後屈曲、
そのある程度の傾向。
舌の軌道と全身との相関、呼吸停止時の舌の張りの強弱、
強から弱への切り換え時の諸注意。
後は、 別に強くならない。
大事な事だな。
これらは強さとは関係無い。
心に平穏を、もたらさない。
今のところ金にもなってない。
課題が目白押し。
幸せは遠い。
神々は黙りで、責任者は電話に出ない。
弊社の先行きは不透明。
困ったな。
神社の眺めは最高で、見晴らしは抜群。
静かな境内は神妙たり。
うかないのは僕ばかりか。




