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 たたかい腕。

日付が変わる少し前。静かに座り痙攣する。じわりじわり脚の血が塞き止められる。後頭を二度搾る。腕を外へ二度打って張る。腕を内へ二度打って張る。腕を内へ二度打って外へ広がろう柔らかく。脚の血が腕へ移ったかのよう。日溜まりの暖かさを腕に感じる。それが錯覚と知りながら、存在しない夜の日溜まりに差し出された冷えた腕をとても暖かいと思う。


梅雨明けの暑い夜、腕は汗でうっすらと濡れてすっかり冷えていた。暖かさを確かに感じた腕に触れると冷たい。それは感じた暖かさが全て錯覚に過ぎないと暗に教えた。


 ○


 

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