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 ゅうぐうじょう。

どうですか、と誘われて答えた。:え。行きません。


霊媒は時々思い出した様に奇妙な誘いを掛ける。この、リュウグウなる処から誘いが来ているよという話も三度か四度か聞いた気がする。消え方も教えてくれるかもよと添えられて。


 空を飛びたくないかとか、人生をやり直したくないかとか、手垢が着いて錆び錆びの文句をさらりとお出しされると困惑しかない。添えられる言葉も硬直している。美女が、どうのこうのだ。その度に言う。空を飛びたいなら飛行機に乗る。人生をやり直したいなら、今がやり直した人生と思い生きる。知らん美女には用もない。会ってどうする。話すこともなく聞くこともないのに。


 身体がないモノの消えかたと身体がある人の消えかたは同じとは思わない。飛行機が鳥の様には飛ばず、自動車が獣の様に走らず、潜水艇が魚の様に泳がぬ様に。人には人のやりようがあるはずだ。


そうして最後にこう付け加えた。友達を誘ってください。招待をしたいなら。

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