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私武
○○
ぶよとして
伸び、垂れ、稼動限界点を更新。
泥の様に倒れ伏す。
血と肉の泥。
ちみどろ。
願いと祈りの果てが泥の如しか。
○
不如意の泥。
多振一触して不表。
形は自在。伸縮の要もまた自在。
身体に染み付いた癖に随時施す。
自癖、刻々と移ろう。刻々と従い施す。
口中の舌を如何にして察するか。
二つ巴。太極図。69。
相互に作用する筋肉から順に辿る。
一触長圧して拝啓。
一触して不発、留めるなら促す。
渓流の岩。風中の旗。響中の鐘。
岩は砕けず。旗は破れず。鐘は割れず。
しばし去らず。
周囲に自得する機会を与える。自身を留める。
長圧軽触して導引。
凝りを解し流す。
機械の後塵を拝する。
甚だ無念。




