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あ
○○
肩の端に。
虫が羽音を伴い飛んだ。耳の側を行く。桜は散り始めている。
階段を昇る。参拝する。階段を降りる。
信号機を眺める。痙攣する。横断歩道を進む。パチンコ屋の植木を見上げる。右の首から右の背に痺れを感じる。一本の針金が垂れる。小鼻、目蓋、指を弾く。手、足。肩へ。肘で押して肩へ。肩甲骨の小さな筋肉群。緊張し首は前へ行こうとする。
後頭の筋肉を用いる。進行を留める。さらに緊張した部位へ肘で押し込む。二度押して肩は痺れた。
痙攣と植木を眺めるのを止めて歩きだした。歩きながら今の工夫をなぞる。二の腕は痺れた。
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