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白雑
○○
精神の展開を作業に付随する、どうしようもない副産物と感じる。
だから何なのかと。
何に為るそれが。
そう考える。
さらさらとした屑。
きらきらとした破片。
よく反射しよく輝くが再利用の手段を思い付かない。
○
快楽と幸福を分けた。
微細な物質が体内を駆け巡り多幸。
それが快楽の全て。
快楽とは科学。
測れる物。
細やかな雪の中。
とぼとぼ歩いていつもの参拝。
寒い。
いつもの様に拝する。
寒くて拍手一回目の音が湿気た音になった。
くぐもった肉を打つ音。
生臭。
○
拾った。
ちょっとだけ吸われて焦げた煙草。 一本。
煙草の箱の銀紙。 切れ端。
銀紙で煙草を包み持つ。
(神々は遠いな)
塵と屑と滓が手元に残り、後は飛んで行った。
幸福を 幸福を 。
幸せをもたらすのは何か。
宛が外れ、帰ってくる。
それがそうか。
帰る先はそこか。
次に




