表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
344/493


 ○○


 お前らに帰る場所なんてないんだ。

手付金込みでの譲渡。約束の不履行でも、泣き寝入りするしかない。その前提を飲んで頼んだ。それを後から撤回は出来ない。それを他者が混ぜっ返すなんて許せるはずもない。それが当時交渉の具にすぎなかった影ならなおさらだ。

勝手にこちらを主人呼ばわりし出戻ろうとするとは。

珍しいからといって必ずしも好ましいとは限らないな。

主など存在せず、部下もない。行くべき理想郷を欲っさず、帰りたい故郷もない。親なく、子なく、体もない。それを昔、僕が欲しかったよ。


そうなれるモノがしがらみを振りかざし、生臭く振る舞う様は悲しい。既に完成したものが瓦解する様は話だけでも辛い。


不完全なものは完成を求める。完成されたものは崩壊し、不完全を目指す。それが今ではないというだけで、そこがここではないというだけで。ぐるぐるとかき混ぜられきりがない。


 ○



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ