あ
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ひとつき パラソル 永遠の夢
理想の国は 何処にも なくて
うろうろ 歩く 夢の一幕
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満月も滞りなく過ぎた。
十三と十四も滞りなく過ぎた。
次の十五は大きい男子故一つのみという事になった。二つの次は三つだと言っていたが、それは当然に撤回となった。
当然といえば僕も当然に何の変わりもない。影など僕の生活に影響ないのだとますます確信するところである。仮にあったとしてもごく微量でありそれを僕が自覚する前に老いて死ぬのではと考えている。これが儚い希望にならないよう願う。
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どうなっても僕よりはましだ。
励ましの言葉を頼まれて捻り出した。その言葉は理解されたのかされてないのか。オクラホマのドイツ人の英語は理解できても、今の所の英語を理解できなくても、試験が厳しくとも、きっと。
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肩を落とす。
かけ上がる。二度打ちつつ。そして小鼻、目蓋。目蓋にてちょっと食む。閉じようとして留め張る。どちらかの目蓋。跳ねて頭上へ。そして肩を落とす。
頭上への移行は瞬間、首を縮めた。目蓋に連動して縮まった首を、目蓋の張りを残しつつやや緩める事で連動させて伸ばす首。つまり肩は落ちた。
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そして。
そしてそれが何の役にも立たない。それは始めて初めてかもしれないし、何度めかは分からないが何度も発見したかもしれない。その場合は発見の数だけ棚上げしている。それに理があるのなら又出会うだろうと考えて。あまり細かく記録すると精神が参ってしまうというのもある。ので気にしないようにしている。首はそんな発見の一つだ。日向に微睡む亀の様に首を伸ばす、または肩を遠ざけるのは、なかなかに繊細で、そして転用がしずらく、神経に障り、どうにも好みからずれる。そもそも痙攣がそうしたモノであるからして、仕方ないのかもしれないが。筋を張るというより膜を張るようでどうにも慣れない。鎖骨の上に蝙蝠の羽を、あるいは余った皮膚を伸ばすようななんとも頼りない心地になる。腰も辛い。
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