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 ○○


 溝。

僕が作ったわけでなく、僕に発生した。自然であり自発。知らない事だ。僕の預かり知らぬ事物。影は僕が作ったわけではない。まったく説明が出来ない。再現するための言葉もない。それを押し付けられるのは不愉快ですらある。

それゆえ出身を同じくする赤の他人といい続ける。影の郷愁は他人事。影は僕の作品ではない。もちろん子供でもない。その郷愁は錯覚と刷り込み。時間が慰め、環境が癒し、これからがそれらを過ぎた事柄にするのを願う。


 ○

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