あ
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仮設の店舗。
改装中の為、仮設の店舗というプレハブ事務所へ。
扉はやや高い、踏み台を経由し店内へ。
入って直ぐ左手方向にレジが二つ、右手方向には椅子と、壁。扉からまっすぐ突き当たりには幾つかの雑誌がある。
レジの向こうにはロッカーやパソコン。
定期購読を受け取る。
お金を払う。
出る。
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十二番。
曰く:十二番は面白い奴だよ。
以上。後は何も分からず仕舞い。性別、姿形、性向。ただ面白い奴とだけ。教えるといつもそこから揉め事になるので、今更ながら情報規制が掛かる。とうとうはぶられたという訳だ。実に納得した。
十一番。
十一番は力不足の為、領地をもらう前に土方になったそうな。残りの二十二番までが揃うまで待つ日々を黄金の道を作りつつ過ごすそうだ。うまいこと搾取されている気がする。
騎士から道路工事作業員への華麗な転身。
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手首。
手首の張りをいじるのは本当に久しぶりだ。
指や肘はちょくちょく立ち戻らされたが。
その間の手首はほぼない。手首と肘、どちらからも影響を受け、あまり意識すると直ぐに背首が曲がる箇所。
わざわざ意識するのは後頭の随意化前まで遡るか、もっと初期まで戻るかもしれない。立つことの工夫をしようとし始めた頃まで。
親指側を張る。一方は指先から肘へ。もう一方は肘から指先へ。たったこれだけの工夫を自身に組み込むのに二十歳前後から始めて三十三歳まで掛かった。後一ヶ月と少しで三十四歳だから、ほぼ三十四歳になるまで掛かった事になる。
一人でやっているとこういう事がよくある。
忘れ物はそこかしこ、欲しいものは直ぐ側に。
在るとこを見逃し、無いとこを這いずる。
幸運に恵まれ見付けても、不具合はたちどころ。
波及は激しく、破綻は既に。
望みはあべこべに叶い。
茫然と掴んだら、為す術もない。
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