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 ○○



 肘は。

今日も痙攣の内をさ迷う。抜本ならず。

腕。一の如く。起落し跳ね振す。

一の如く、一に非ず、二に非ず、一の如し。

指先は虚空を突き刺す。肘に伝う。肘にて打つ。肘の一方は指側、もう一方は肩側。指側は前を、肩側は後ろを、二度打つ。打ったなら上を、上を打ったなら下を、やはり二度打つ。工夫は良しを改める。


 もう良しはもう悪し。

夢見はと問われ、忘れたと返す。現実に住む故。

助けてと目が覚めても、助けられずに始まる。

ベンゼン環の如く取っ掛かりになる事もない。

歓喜も悲嘆も何の助けにもならない。

手にした柄杓はすかすかで既に水は随分と滑り落ちた。

横たわる頭上からの流れに浸かる感触。浸りながら既に乾いた。非体の水は潤さずに浸した。慰めて流れた。行く先は何処とも知れず。



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