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あ
○○
王は騎士をお望み。
王といえば騎士。騎士といえば王。全く不可分。王が立ち。騎士が出るは自明。
召し上げる。十二騎一揃え、漏れなく。
対価は、と尋ねる。返答は:一緒にいてやろう。
素晴らしい。
お話にならない。
○
役に立つ。
お役に立ちます。雑巾掛けも苦にせず、影武者もこなし、その他何でもござれ。なるほどその間に僕は左団扇で優雅に読書か。素晴らしいですよと。
身体も無いのにできもしない事を。
身体を造れる、か。幻覚でしょ、そんなの。
○
小鼻。
上、下、左右(右左)あるいは前。
弾いて揺すって始めて促す。
腰を後ろ。腰を前。手のひら伸ばして、手指を曲げて、虫の脚模し、手の甲張り張り。
もう良いだろうと捨て置いた、手。
指の工夫に着手をしては、良い良い終われぬ、良い良い始めぬ。物足りなさが尻を蹴り上げ。
○




