眉が撃つ眉。
○○
違う、違う、違う。そう言っては全く同じ行いを繰り返す。そして躓く。これも全く同じ。前の方々とは違う。今度は違う。そうして同じになる。そんなことを十年以上やっている。そうやってその度にがっかりしている。違うと聞かされるのにも、同じだと言うのにも、飽き飽きしてどんどんなんにも思わなくなってきた。
霊媒は哀れだ。疑問さえ抱けない。
霊媒は愚かだ。疑念から逸らして。
霊媒は、霊媒は、霊媒は、だ。
妥当な事を言ってやれば霊媒は必ず失敗する。
現実は妥当だ。当然だ。いつもどおりだ。霊媒の心とは違う。
いつもどおりだった。影を十出して何ら変化は無い。
百出しても千出しても万出して億を積み上げても変わりはしない。
全く関係のない事しかしていないからだ。一目も見ず、出会わず、離れ離れ。自身のつむじから爪先の間の事以外なんら関心を持たない。
更に痙攣の洗練を、それが何を産もうと。
餅は餅屋。霊は霊媒へ。影は霊媒へ。魂は霊媒へ。いかがわしいモノは霊媒へ。なくなるモノは霊媒へ。
九番目の影は起きたそうだ。
どうという事はない。手放した影は
○
眉。
眉にて撃つ。何を。眉を。後頭に吊られた眉眉。そこから、上から下へ、片眉が撃つ。もう片眉がそれを迎え留める。
一、反発して額の上方へ跳ねる。
二、反発して額の上方へ、そこからの横転、回転、一回転。
三、反発して額の上方へ跳ねるのを留め、頬、口唇、※顎先へ。留められ引き下げられ圧迫されて、さらに跳ねようとしている、そこへ声帯を二度狭め張る。弾けて上方へより強く跳ねる。そして頭部は僅かな横転、首による回転へ滑り出す。
一、二、三と順番に見つけ、次第次第に行く。感覚を置いて行かずに。物足りなさがいる。そうやって進む。
※顎先へ。
顎先へには首が連動する。片方の肩と後頭が近付く。
極端に行うと、右主体なら右肩と右耳の後ろが手の指を挟む程度に近接する。近接したら顎先を下へ軽く二度押す、声帯にて押す。反発して頭は揺れ動く。右肩から左肩へ後頭は横滑りする。このとき右肩からさらに右へ行こうとする反発で左肩へ頭部は滑る。滑って左肩へ到着したなら、そのまま左肩へぶつかり、その反発で首を伸ばす。




