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 ○○


 声帯は踵を上げる。

左右から挟み閉じる。右は上、左は下。右は下、左は上。閉じれば頭部引き付ける。頭を踵へ落とす。ふくらはぎは緊張する。頭部の重みを、その慣性を、受けて。一瞬の膠着。声帯は閉じて、反発し、もう開いた。ふくらはぎの緊張は浮いた。拮抗する相手は消えた。拮抗した瞬間に。 踵は浮いた。皮膚を床に着けつつ。

声帯は始点。足に刺激を通す。声帯は閉じた泡。柔らかく弾ける。吸い終わりと吐き半ばで。

肋骨は沈む。腰骨へ向けて。間はとけて泥。肋骨が腰骨に載る。背を刺激が通る。


 ○


 背に乳房。

腰はぐぐぐとくびれ、背は下から膨れ上がり乳房の様相。

背を膨らます事、乳房の如し。


肋骨が沈むのは端から眺めればどの様なものか気にかかり、

霊媒に披露すれば背に乳房が有ると言う。

主観というのは当てにならない。


 ○


 もう少し言い様が在るのではと思いつつも。

乳房をどう言えばいいのか考えても乳房以外ない。

点が三つ在れば顔に見え、膨らみが二つ並べば乳房か。


背に乳房を持ち、耳介を羽ばたかせ歩き、折に触れ随意に痙攣す。背の乳房、平時は諸肌になれど隠れ見えず、しかし痙攣の折りは隠した背の乳房たちどころに膨らみ露なり。疑わしきは諸肌なれば一目瞭然なり云々。

妖怪かな。


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