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 ○○


 一回の圧迫。

眠り 横たわる。不意に感じる。頭部への軽く短い圧迫。一握り。脳への収縮。一揉み。聞こえてくる。囁き。内容を聞き取れない。小さな音量。何かを話している。何を。高音で。


揉むか握るか脳の収縮。一握の不安。気を揉む。健康への影響。


 ○


 僕はそれぞれの素振りを見た。

皆 白髪か白髪混じりだ。背 低く または高く 体躯 細く または太く 腕 短く または 長い。

刀もそれぞれだ 長く短く細く太く 反りの大小 切っ先の大小。

振り方も それぞれの癖が有る。共有されない動き。諸手で振り被り 諸手で振り下ろす 真っ向から振り下ろす へそ前で留める。それだけの動作に 少しづつ 違うものが滲む。

何故そうなるのかわからん。先輩がさらに上の先輩の癖を評する。

また別の先輩がその先輩を評する。その内容は忘れた。好評ではなかったと思う。


 黒い髪も幾人か いたかな。女子一人 僕 同期 まだ中年の二人 あと出稽古の人が極たまには。


 ○


 少ない共通点に 筋肉が有った。皆 背筋が発達していた。脇 肩甲骨辺りの 小筋群がとても発達していた。

漫画みたいな背筋だと思った 更衣室で初めて見た時 思った。


 ○


 背筋に効かせる。

手の内を締める。固く丁寧に慎重に。腰を降ろして。歩幅を前後に広く。上段に取った刀 手の内を締めるのに従って下ろされる。締める為に移動する刀。斬らず 打たず 制さず ただただ背筋に効かせる為に。前腕は疲労し 熱を持ち 直ぐに鈍り始める。

懐かしい先生を 思い出す。滑らかな刀身の動きを。


 ○



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