表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
242/493



  ○○


 誰かが どこかの誰かの為に 祈る。

その私心無き行為。それを私心と捉えた。

僕は やはり 向いて いなかったんだろう。


誰かの為に祈るのは 自身の内の その不安を 慰撫し溶解させ 安堵したいから じゃないのか。それが誰かを助けなくても それを知る事が無くとも 事実と離れていても 誰かの為に祈る その事が祈る者にとっても 救い   ないのか。


だから その誰かが それを迷惑だと言ったら理解出来ない。


誰かの救いを願う素敵な人 素敵な心意気の持ち主。その人に反作用で発生した情動 それで気分を良くするのは 良くないのか 不義か 独り善がりか。善い事をして善い事をしたと満足するのは。それが。

それが有用か どこまで善い事か はまた別の問題ではないか。誰かの為に祈る それは その心は善良で その行いは善い事で 動作に不備は無いだろう。 だろう。


それを僕は納得出来なかった。

              止めてくれ 僕 関係無い。

              僕を出汁に しないでくれ。

     ただ      僕をその理由に使わないでくれ。


 ○


 看板を使っている が 別の事をしている。

外聞と内実が乖離。祈る先 その相手は存在していない か。

平穏 心の安らぎ 精進だ。善良者には 必要なんだ ろう 思いやる誰かが。思いやりのその先の誰かが。一人では善良も悪辣も表れはしない し それが誰に影響する。断絶しているのに。


 ○


 偶々 今回は それが 僕だ。

何度も言った が繰り返す だ。

他者を通して 救われようとする。

自覚だ。自らを助く 近道か 遠回りか 最善か 悪辣か。

誰を救おうとして 誰が救われるのか。

満ち足りた救済者を眺める 出来なかった困窮者。

差し伸べられた手は 不快か。


 ○





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ