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 ○○


 いつもいっしょだ。同じでしかない。

悪夢を見る。名残惜しい悪夢か 忘れる悪夢を。

暖かく 心地よく 優しい しかし悪夢を。

何処にもない 先を 目指そうとして 迷う。

頭骨を膨らませて 隙間に逃げ込もう。出来るのだろうか。

逃避は針 弾けさせ 戻らない。

頭皮を張り 膨らませ しばらくして 縮まる。

投げては転がり 戻って来る。何処かへ行けと投げても転がり戻る。


 ○


 空きっ腹が しくしくと鳴く。  ぐう。


 ○


 空想のお友達。

人情より拳の完成を欲している人間だ。

拳の完成が 空想の の誕生だと 納得出来る わけがない。

それなら 生きていて 存在していて 確かな 人間と交流を 続けていれば よかったのだ。


交流を断って やってきた。

嘘の 偽物の まやかしの 交流など 認められるか。

拭い 捨て 続ける。 これが 次など 認められるか。

一人だというのが 拠り所なのだ。それを捨て去るべきなのか。

捨て去っても 結局は 一人だというのに。


逃避は 独りの 僕のモノだ 後から やって来て 分けてなどやるものか。


 ○


 白い。 黒い毛糸の 目の覆いをずらす。しかし 外は まだ暗い。

瞼の裏が白く感じたのだが 気のせいか。寝直す。


 夢の中で 鍋料理を食べる。起きると空きっ腹。

味もなく 感触もない ゲテモノ鍋。

人の煮汁を飲まされる。

寝起きに腹がへってしようがない。


 ○


 腕をぽんぽん 跳ねさせ 走る。

上腕の筋が 軽やかに。

頭部の筋が伝えて弾む。

前へ前へと引かれて進む。

ぷるぷる親指 腕を響かせた。


 ○



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