あ
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注連縄は青々と瑞々し 折られた白い紙がぶら下がる。シデ。紙垂。
風に揺れる。横を見る。門松。 門松。
手水舎の門松。本殿の門松。 そこにも あそこにも 門松。
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痙攣は作業の飽和が近くだと示す。
それは疲労だった。能力の限界。
それは多量だった。認識の限界。
それは恥辱だった。ノビシロはもうわずか。
それでも痙攣してからが長い。
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良いお年を。挨拶。
昨日の米を掻き込んで 家を飛び出て倉庫へ急ぐ。
日も落ちて 濡れた路面の冷たさ。
一年が終わる。寒さの中。
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新たな一年の始まり。
神社へとふらふら行く。
住宅街の路肩に車。車。車。階段を上る その先には二列の人々。
そこそこな行列。
出直すか。ふらふら帰る。日差しが背を照らす。暖かい。
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初夢はお安い悪夢だった。
ぐねぐねと溶け合った人体達。分裂と融合を繰り返し。人体と分かる程度には原形がある繋がれた人達。眺める 繰り返される 連なる循環。
夜明け前に目が覚めた。
気にせずに寝た。
それでも見たのは悪夢だった。
内容は忘れた。
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明けまして おめでとうございます。
おめでとうございます。 目出度い。
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