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 回っ ○○


 不一致の功。

過剰な数の命令。不可能を目指す命令。その結果。筋肉は逸脱を始める。

一致を競うなら 長くでかく重くに敵わない。僕は天才ではない 恵体ではない。 一致に居座って 脆くなり続けて それでも磐石と思わせ られない それ程のモノを持っていない。


一致ではない状態に 痙攣を。

一致してなお 痙攣に。

痙攣は痛みを産み 痛みは神経を促し 促された神経に追いやられ 行く宛も無くぷらぷらしている。


 ○


 不一致の工夫として 痙攣。

胴体部の反射神経に対する 冷淡な対応。

腕 足に対する 胴体部分の連結 その張りの強弱が 間に合う事が無いという見限り。 もういいという回答。結構。明確な。

外部への対応は止めて 痙攣していろという 左遷なのだ。

腕と足に追い付けない胴体へ。

痙攣が 行う。 痙攣に従え。その痛みを甘受し 忘れた。


 ○


 片脇腹から垂れた痛みは股を潜った。前から後ろへ。尻。

もう片脇腹からは吊り上げられ腕の下を潜り 前から後ろへ。 頭。

下へ上へ。 上げながら吸い込み 下げながら吐き出した。

痙攣は頭部を揺さぶり 繋ぎ目を弛めた。


 ○


 ちっぽけなはぐれ雲が艶かしく光り眩しい。


 ○


 逆


 寒く 追われて 家に帰る。

めぼしい進展も無い。

月が直上で明るい。

膝は参画し 震えは背を昇り ひっそり 伸びた願望を剃り落とす。 クリスマスプレゼントを貰う そんな歳じゃあなくなったんだ。もうすぐ三十三歳だ。


 ○


 円く明るい。月だ。 白。

弱気に追いやられ 悔やむ。

異常を 手に入れる べきだったのか。

子供 想像の 友。呪いを司る小道具。

ここまでなのかと 怯える。


 ○


 寒い空気の底で 暖かな日差しが足を照らす。

頼まれた宝くじを買う。 ジャンボバラ十枚。 三千円。


 神社にて 賽銭の一円を用意し 損なう。 十円を投げる。十倍の出費。

本殿とは別に有る 銀の賽銭箱にも投げる。 十円の重み。その音。


 歩く 歩く 暖められる裸足。

温い日差し 灰の雲 白雲 重なり 灰は下で白は上 青空は容易く透けて 穴は大きくそこかしこ 遠くの山も青く のしのし歩く。


 煙草の綿 枯れ葉 煙草の綿 ぺしゃんこのカマキリ。

アスファルト 腹がへばりつき 剥がすのに抵抗するぺらぺらなカマキリ。 横の草地へ投げ込む。


 手違いを思い出す。どうすればよかったのか 分からずに。

繰り返し思い出される。 心情は苛む 答えも教えず。


 ○



 

 

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