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気のせい
空目 空耳 空言よ。
空理空論 空位に着く。
○
香功。
しゃんこおん。
しゃん こおん。
人々集まり練る事、
久しく。
佳い香りが、
するんだそうだ。
※空鼻を 嗅ぐ。
(芳しい 彼岸の薫り)
気功の先生、
言っていた。
何処からともなく漂って、
誰となく 言うんだそうだ。
佳い匂いがする。
○
サクラの香り。
集団に、
埋伏するのは ワケない。
誰となく 言い出せば、
それとなく 促せば、
みるみる過剰に伝播して、
至福の空間出来上がる。
そう考えても、
沈思黙考 座っていた。
先生は言った。
「欲しいのは看板か実か」
違いが有るのか分からずに、
ただ沈黙した。
○
看板がそのモノだ。
看板屋。
入っても、
入っても、
看板が有る。
様々な試供品。
色とりどりな、それら。
無しの礫。
冊子。
絵。
素晴らしき逸話。
僕には関係の無い、それら。
あやかりたくと思い 遠ざかった。




