あ
○○
夜半 意識が浮か 目が覚めた。
ふわりと被さる重さ。右耳に差し込まれる感覚。
びくとして振るえれば 離れる。 被さる。びく。右耳。
寝返りを打つ 右へ。 気にしなければ それも夢。気にしても錯触。
眠りこけ。 意識が沈む。 浮かぶ
浮かぶ。
沈む。
○
夢は 流れて 役にも立たない。ありふれた らしさ。
丘をあげる(交渉)虫を被せられる(刑罰)父に話し掛け(疑問)
要らない。 静かに踏まずに歩く。 返事は無い。
時鐘。 自浄。 疑いはほって。
夢に行く。 収穫も無く。 傍観し流れる状況。
停滞している現実。
夢ほどに転がっては行かないか。
悪夢の続きは続き易い。
○
伸びる伸びる筋肉。腹の前。腰肩頭の五点を打つ。
腹腹二度打つ。 儚く砕ける。生まれる痙攣。
○
大統領来日で会議が遅れた。道路の関係で時間を食った。
確認も出来ず 現実かよ と 納得した。倉庫の整理は一向に進まず。
出来ない理由だけがまた積み上げられる。
大統領じゃあな 仕様が無い。
○
二 三日で出来るって言ったじゃないですか。それからもう三ヶ月。目処さえ立たず 一年が終わろうとしている。
妖精とか 遊んでる場合じゃないでしょうと訴え そして聞き流される。妖精がVHSの箱詰めしてくれるのかよ。しないだろ。畜生 隠秘なんて嫌いだ イカサマだ。
本物が転がって酷く眩しい。




