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僕は
その 透き通った
きらきらした
精神の よりどころ が 好きだった 。
老人に なっても 益々輝くと信じた 。
もし もしも それが 失われて しまったと しても
きっと 僕は おぼえて いる 。
それが たしかに あって 素敵だったと 。
僕は ずっと おぼえて
がんばって 忘れない様に しっかり 抱えて 離さず 眠る 。
だから 耐えられる はずだ 。
その時 もう 子供では ないのだから 。
○
それが 思いがけず 有ると
嬉しくて 幸せだった 。
いつか 善いところに 行けるのでは と
信じる事が できた 。
どこにでもある
幸せな
平凡さ を
受け入れて ゆっくり 進んで行ける 。