あ
○○
影を養生して 何も変わらない。
影を排出して 本当に変わらない。
仮に影を見ても 影と寄り添っても 影と入れ代わっても
ちっとも さっぱりで変わらない だろう 多分。
僕は○に押し付けたから 見ても 寄り添っても 入れ代わってもいない。 遅れて来た精神。排除された。
○
手を上げて 少し そして 出来ない。
何故か 手を上げているだけ だからだ。または 手を上げているだけじゃないからだ。
上げているだけなら 連動が弱い 足りなすぎる。上げているだけじゃないなら 抑えが強い 余りすぎる。
探る事を 覚える。
嘘と間違い 失敗。嫌いなもの その全て。
○
時間が無い。 減り続ける。
あてがない。 探し続ける。
役に立たない善意が 苛立たしい。
終わりが恐ろしい。 終わりが 寄り添うのが。
いつまでもそこにそびえている。
○
寝て ふと 目を覚まし 左肩を見た。仰向けで。
残光が 渦巻き線を象り 途切れ途切れ 虹色 安く煌めく。
両腕は 左右に放り出され 遠く 怠惰に伸びている。
一吹き。息を吹き掛けた 線に向かって。 目蓋を降ろして 右へ向く。
夢は見なかった。
○